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2,雌論学園到着

「着きました、降りてください」 入り口から人が出てきた………あれは父さんだ…… 俺も降りたけど久しぶりの再会なのにあんまり嬉しさはない 「久しぶりだな翔馬、背が伸びたな170くらいかな?」 「どうでもいいよ、それよりなんでこの学校に入れたの? 俺はじいちゃん達と暮らしたかったのに今更父親面? 離婚してから一度だって連絡もしてこなかった癖に!」 「悪かったよ翔馬……だがお前の母さんが連絡すらさせてくれなかったんだ。父さんはいつもお前を気にかけてたし、母さんの事も知らなかったんだ。葬式もおじいさんに来るなと場所すら教えてもらえなかったんだ。本当にすまなかった」 これどこまで信じていいんだろうか? 全部事実なら仕方ないとも思うし、確かに父さんの話すら逸らしてたのは事実だった。もういいけど、どのみちここで暮らすしか…… 「もう分かったよ、荷物部屋に置きたいけど寮って何人部屋なの?」 これ大事!まだ来たばかりだし嫌な奴とは一緒になりたくない 「ほぼ2人部屋だが生徒会や特別な生徒は一人部屋になってる。 中高それぞれ同学年が同部屋で分かれてるが建物自体と食堂に温泉並みの広さの大浴場とか共有物もある。 中高関係なく交流できるようにとな。 勿論部屋にもキッチンも風呂トイレ付きであるぞ。 お前も1人部屋用意してあげたかったが生憎満室でな2人部屋だが我慢してくれ?」 寮の部屋でキッチンや風呂付きってやっぱり上流階級の学校は違うな…… 最近まで普通の公立中にいたのにまるで別世界に来た気分だよ 「で俺の部屋はどこ?」 「荷物は彼が部屋に運ぶからお前はまず理事長に挨拶に行くから来なさい」 こっちのおじいちゃんも久しぶりに会うなぁ、いつも優しいけど理事長としてはどうなんだろう?やっぱり厳しくなるのかな?恥をかかせるなとか 寮とは違う多分学校の理事長室まで来た。 中もだいぶおしゃれで如何にも金持ち坊ちゃん達の学校って感じ…… 前の中学と比べ物にならないや コンコン 「失礼いたしましたお連れしました理事長」 「し…失礼します」 またゴージャスなオフィスって感じな部屋だ…… おじいちゃんがデスクから座ってこっちを笑顔で見てた 「ハハハ…そんな緊張しないでおくれ翔馬、久しぶりに会うからかな?」 「は・はい…」 「まぁまぁ私は確かにここの理事長だがその前にお前の祖父だ。 まずは入学おめでとう、孫が入学してくれておじいちゃんもとてもうれしいよ歓迎するぞ」 このじいいちゃんいつも張り付いた笑顔が逆に不気味で怖いんだよね…… お小遣いはいつも多く貰えるし、優しいと言えば優しいけど 「あのおじいちゃん俺の成績知ってる? ただでさえ下の上程度の俺が、上の上であるこの学校の授業なんか付いていけないし試験だって100%赤点にしかならないよ絶対……」 自慢じゃないが、勉強は苦手でその分スポーツや空手を学んできたけど見た目はムキムキ……なわけなく平均的な普通体型で顔も下の上もいいとこだと思う……実際モテた試しもない 「私が校長と審議して決めた事だから問題ない。 確かにこの学園は編入はほぼなく、皆顔見知りだから初めは目立つだろうがお前はまだ中二でこの学校も試験はあるが大学までエスカレーター式で留年も成績が生徒にバレる事も絶対ない。 勿論色んな生徒がいるから何でも思い通りって訳にはいかないしお前にとって驚く事も多いだろうがすぐ慣れるさ」 サラッと言ってるけどやっぱ思いっきり裏口入学じゃん………問題ありまくりでしょ! でも驚く事ってなんだろう? 「驚く事ってどういう意味?」 「まぁお前は何も気にせず学園生活を満喫しなさいって事だ。 お前なら友達もすぐ出来る筈だ。 だがもしいじめやトラブルに巻き込まれそうになったらすぐ父さん達にいつでも言いなさい。 一応過去に例のない編入生のお前が4月から入る事は学園中がもう知ってる。 幸い名字が母さん側だから学園では高坂翔馬でいい。 だが戸籍上は父さんの片平だいいな? 今は私の息子、理事長の孫である事は公表してないが言うかははお前に任せる」 確かに理事長の孫がいきなり入学してきたもろコネで来ましたって言ってるようなもんだろうしそうしよう 「俺も言うつもりはないよ、コネだって知られたら怖そうだし」 「ハハハ12歳に空手で全国で準優勝した事は聞いてるぞ? よしっでは私達は仕事があるんで学園の説明は定番に生徒会長にしてもいなさい」 しばらくすると、コンコン 「入りたまえ」 「失礼します理事長」 礼儀正しく深くお辞儀までした 綺麗な人だ……高等部の人だよね? でも背は俺より低いけどこの人が生徒会長なんだ? 165あるかないかくらいでカッコ可愛いが適切かな? 「ああ待ってたよ青山くん、今日もとても可愛いよ」 「ありがとうございます理事長様、こんにちは校長先生」 キスの仕草?いやまさかね…… 「ああ、また頼むよ、る・かちゃん?」 ん?るかちゃん?校長がそんな呼び方する? それにこの3人なんだろう?急に雰囲気変わったような? なんか父さんもおじいちゃんも会長さんへの視線なんか嫌悪感しかない… なんか嫌な予感がしてきた…… 「ゴホン!では青山君、彼が編入生の高坂翔馬だ。 学園の詳しい説明と案内をしてあげなさい」 「全て・で宜しんですね?」 「ああ、頼む。 翔馬彼は唯一私達が家族だと知ってるが生徒会長でしっかり者だから心配はいらんぞ?ではまた始業式で会おう、親子とかは気にせずに学生として自由に過ごしない。 翔馬お前には期待してるぞ?」 何にだよ……ってか生徒会長とはいえ噂になる可能性はあるんだし、教えないでよ! よく分からないけど顔見合わせたらニコッと可愛い笑顔を見せてきた。 可愛い……けど俺は別にそういう興味ないし…… 「可愛い唯一の孫なんだ、くれぐれも頼むぞ?青山くん、翔馬も今夜は3人で食事しよう、場所は青山君から聞きなさい」 「分かりました、失礼します………」 「お任せください、失礼しました理事長様」 ガチャン! 「さて改めて初めまして、僕は雌論学園生徒会長高等部4月から2年になる青山瑠加だよ。よろしくね高坂翔馬君?」 2年生?普通会長って3年なんじゃ…… まいいけど 「は・はい…俺は高坂翔馬です。 よろしく…お願いします…」 「フフッ可愛い反応、そんな緊張しないで? 食べたりしないから、でも食べられてはみたいかな……」 えっ?この人なんて? 「あ・あの?」 「フフッ冗談だよ、じゃあまずは歩きながらこの学園の説明してあげるから付いてきてね?」 俺の頬を撫でながら言ってきた……いい匂いがする じゃない!落ち着け翔馬よ 「は…はい……」 会長さん笑顔で優しいけどなんか作り笑顔にも見えるのはきのせいかな? この人も何考えてるか分からない不気味だな…… さっきの父さん達もそうだったし……何なんだろう? 俺達は歩き始めた……それにしても この学園大丈夫なのかな? 母さん俺ここに来たの間違いだったのかな?

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