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4 生徒会長.青山瑠加と学園の裏

ソファで固まって待ってたら カラン…会長が飲み物を持ってきてくれた 「アイスティーだよ?ガムシロやミルクもいるなら言って?」 そう言って俺の真横に座って身体が密着しそうなくらい…… 「あ・ありがとうございます……」 俺はそのまま少し飲んだ、本当は甘党だけど一応このくらいは飲める 「フフッ、ねぇ翔馬君の事も教えてほしいな? 僕ねまだ編入して来た理由は知らないの。本来なら小学から入っててもおかしくないのにどうして今まで入らなかったの?」 やっぱり説明は流石にしてないか、でもおじいちゃんや父さんの息子や孫と知ってるんだから気付いてるんじゃないの? 「俺……その……なんて言うか」 「心配しないでいいよ翔馬君?どんな事情でも僕は受け入れるし、君の事が知りたいだけなんだ生徒会長としてね。もちろん誰にも言わないと約束するよ?」 本当に信用していいのかな? 初対面でここまでの行動から言っても正直まだ判断出来ない でもここで上手くやっていくには会長を怒らせない方が良さそう…… 「その……俺は2月まで母さんと2人で暮らしてました。 父さんは4年前に離婚してそれ以来会ってませんでした」 「2月まで?」 「癌で亡くなりました……それからは母方の祖父母の家に居ましたが最近になって父さんに親権が移ってこの学園に入らされました……俺に拒否権はなかったので従うしかありませんでしたが成績は公立でもバカなくらいです。 正直貧乏で贅沢なんかもした事ないし俺なんかが入るべき学校なんかじゃないんです……って会長?」 会長は気付いたら横から俺に抱きついていた 「お母様の事はショックだったね、でも大丈夫ここでもやっていけるよ自身持って?それにね幼稚園からコネで入ってる生徒はいくらでもいるから心配ないよ、確かに他校に比べたら学力は高いし、授業も難しいかもしれないけど勉強苦手だからってバカにされたりしないしトラブルがあれば僕が助けてあげる必ずね。ヨシヨシ……チュッ」 えっ!ほっぺにキスされた? 俺は慌てて距離を離して 「か…会長なにするんですか…」 「フフッ、やっぱり君ヘタレ君だね? 翔馬君にまだ話してない事があるんだけど今の内に説明しといたほうがいいね、この学園は……」 「なんですか?」 「LGBT.女子はしないからレズ以外だけど要はゲイしかいないからね?」 はっ?げいってあのゲイだよね?しかいない!? 「えーーー、じゃあ会長も?」 「勿論、バッチの意味はね金は攻めの人で銀は受けの人で両方付けてる子はリバって両方出来る子、意味くらいはこの時代の子なら分かるよね?この学園生は皆色んな性癖を持ってる変態ばかりで性欲も強い」 どういう事?学園がそうさせてるの? 「あとね、生徒会にそれぞれいるって言った親衛隊はいるけどほっといていいし最悪理事長様の名前出せばこの学園生徒は逆らえないから」 それはこの時代は性教育も小学生の内から教わるし、LGBT法案の可決でそれらの知識も同様に教わる。だから昔はあった差別の時代は終わって俺もノンケだけど偏見はない、ないけど巣窟の学園はちょっと不安だよ…… 「分かりますし差別はしませんよ? ただ俺は女性が好きですが大丈夫ですか?ってそもそもなんで学園がバッチ分けなんてしてるんですか?」 会長は途端に無表情で迫ってきた 「なら僕が変えてあ・げ・る」チュッ えっ!ウワッ……今度は服を掴まれて引き寄せられた途端 「ウウッ…レロッレロ」 俺のファーストキスがーーー しかも舌まで入れてディープに……でもちょっと心地よかった…… 「ハァハァ…翔馬君キス初めてかい?」 「は・はい、じゃなくて会長!ファーストキス酷いじゃないですか!」 「フフッ、可愛いな正直顔はイマイチだけど翔馬君みたいな子僕はす・きだよ」 何言ってんだこの人初対面で…… きっと誰にでもそう言ってるんだ、会長は可愛い系男子ではあるしゲイだと公表もした。 さっきの父さんの発言にバッチの真相とい……まさか学園全体が? 「会長まさか……父さんとかともエッチな関係だったりします」 また無表情になった 「知りたいならもっと僕と仲良くなれたら教えてあげるよ?でも考えてる通り教師も皆ゲイで女性教師はいないから」 なんか面倒な学園に入ってしまったな……会長も不思議な人だし 早く部屋に行こう 「そうですか……あの会長そろそろ部屋教えてもらえませんか?」 「あっ君は理事長様と校長先生と食事だったから今日はここまでだね でもささっきから聞いてれば会長会長って……その呼び方やめて瑠加ちゃんって呼んで?」 はい? 「いやっ先輩でしかも生徒会長ですし……じゃあ青山先輩?」 「ハァ…仕方ないなじゃあ…るぅたんで許してあげる」 変わったーー、しかもさっきより難易度上がってるしーー 「いや無理ですよ会長はずか……」 「会長会長会長うるさいな! 僕が呼べと言ってんだよ早く呼べよこのヘタレブス野郎!」 ええー可愛い顔して急に性格変わり過ぎでしょ!怖すぎる…… しかもどさくさに超悪口言われた、これが本性ならやっぱ嫌いになりそう なら本人の前でだけ呼べば納得するよね? 「る……るぅ・たん……」 「ねぇいい加減キレるよ?なにその片言は?言い直して!るぅたん大好き、はい」 もうキレてんじゃん…… もう勘弁してよーー父さん助けてーー 「るぅたん.大好き!」 また無表情から笑顔に戻って抱きついてきたけど俺は固まってた 「わーい嬉しいフフッ、僕も翔ちゃんって呼ぶね?」チュッ えっ? 《もうしょうちゃん!ちゃんと掃除しなさいよ》 《うるさいなぁ今いいとこなの、母さんやっといてよ》 《全くママに全部頼って私がいなくなったらアンタどうするの?》 《別に……いるんだからいいじゃん》 母さん……確かに居なくなって悲しいし、不安だよ。でもその呼び方は誰にもされたくない 「その呼び方だけはやめて下さい会長!」 バーン! 「あーもぅ!僕に命令するのかい?どう呼ぶかは僕が決めるんだよ? 今の内に上下関係教えてあげるけど生徒会と理事長には逆らわない方がいいよ?穏便に生活したいなら僕の機嫌は損ねない方が身のためだよ? 例え理事長様の孫でもね」 「それ脅してるんですか?」 「事実を言っただけさ、僕の力は絶大なんだよ?会長は神様、一般生徒は下僕並みかな?例えだけどそれくらいの違いなんだよ?でも僕は翔ちゃんの事気に入ったし、いい生活送らせてあげたいんだ?だから君もいい子になろうね?僕にだけでいいから」 俺にくっ付いて耳元で言われた やっぱりこの会長どこかおかしいよ……この学園は皆こうなのかな? 「分かりましたよ……」 「いい子だね翔ちゃんは、じゃあお部屋に案内してあげるから来て?」 それから俺は下の一般生徒の部屋の階の一つに来た。 ホテルと変わらないホールだな…… 今は人気がないけど帰省中の生徒が多いかららしい。 全員揃ったらにぎやかになるそうだけど大丈夫かな? 会長はとある部屋で止まった ナンバーも教えてくれた 「ここが君ともう一人受けの野口君って同学年の子がいるけど翔ちゃんには不釣り合いだし関わる必要はないからね?部屋は攻め受けでペアかリバ+攻めか受けで構成されてるんだ。学園も中々だよね?」 アンタが言うか……… 受けとかはどうでもいいけどまともな人なら誰でもいい…… とにかくやっとこの不気味な会長と離れられる 「あの、色々教えてくれてありがとうございました会長、中高で歳も離れてますし今後関わる機会はないかもしれませんがよろしくお願いします」 また無表情、この人ニコニコしてるか無表情になるかしかない……つまり今はご機嫌悪いのは分かってきた 「何お別れみたいな事言ってるの? 僕は毎日君の様子見に来るし食事も招待するよ、ここが嫌になったら僕の部屋に来ていいからね? それとも君は僕が嫌いなのかい?ち・が・う・よ・ね?」 ゾクゾク……毎日って本当に怖い何なのこの人俺をどうしたいんだろう? 「す・すきですよ」 勢いで言ってしまったが功をなしたようで笑顔モードに戻ってくれた 「フフッ良かった、僕もね翔ちゃん大好きだよ。顔は普通以下でヘタレ君だけど逆に君みたいなタイプが居ないから惹かれたのかもね?僕らは出会う運命だったんだよきっと」 偶然に決まってるでしょ?メロドラマじゃあるまいし 「そういう会長はその……恋人とかいないんですか?」 「るぅたんでしょ?フフッ僕に恋人いるか気になる?いたらどうする?」 別にどうも思わないけど好奇心で聞いてみただけだし…… 「不思議には思わないですよ会長年上ですけど可愛いですし」 「えっ?僕可愛いと思ってくれてるのかい?嬉しいよ翔ちゃん。僕ね前はいたけど別れちゃったエヘッ、今はフリーだから安心してね?」 嫉妬じゃねーよ!ってツッコんでたらきりがない 「は・はぁ」 「じゃあLINEだけ交換して今日はお別れだね寂しいけど明日また会おうね?」チュッ…… そう言ってキスされた後交換して会長は同部屋の野口君って子に説明をしてもらうようにとの事で去っていった あの会長、親が相当偉いのかな?

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