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6 理事長と校長との夕食会と新たな生徒と遭遇
ハァハァ
学校の教員のまたホテルみたいな建物で最上階が理事長の部屋もある。
俺は普段生徒は入らないレストランに案内された。
テーブルの1つに父さんとおじいちゃんがいた
会長や蒼空の話をまとめたら2人にも聞きたい事はたくさんある。
「よく来たな、さぁ座りなさい」
見ると中華料理がたくさん並んでた
俺も座って食事会が始まった。
「それで見てみてどうだね?」
「俺はバカ正直なんで聞きますがこの学校ゲイしかいないなんて聞いてないですよ?しかも生徒達はヤりたい放題で生徒会は危ないなんて、1番驚いたのは2人も生徒としてるって聞いた事です。正直ここでやっていけるか怪しいです」
2人は無表情で見てた……
「翔馬……では聞くがゲイがいたらまずいのかね?若い世代は性欲も出てしまうのをやめろではいやめますで済むのかね?私達もしていると認めよう、でお前はどうする?あと生徒会が危険とは誰から聞いた名前を言いなさい、同室の子か?」
このスケベジジイ完全に開き直ってる
確かにだからって俺に出来る事はないけど……
むしろ蒼空の立場を危うくしてしまってる
「たまたまそんな話を聞いただけです理事長、
それより生徒会の話事実なんですか?
俺も今後変な事に巻き込まれるのは困ります」
「なるほど、それは心配には及ばんよ翔馬。
言ったように最悪は私の名を出せばいい、それで大抵の生徒は収まる。
お前に不自由はさせないし危害を加えるような生徒は私達が許さないさ。
だが自分から突っ込むのもやめなさい、お前は無駄な正義感があるからな」
無駄な正義感って………
「翔馬生徒会役員は簡単に言うと特待生のような存在だ。親御様もそれなりの方々で学園にも多額の援助をしていただいているんだ」
「で権力をいい事にやりたい放題にさせてるの?いかにも経営者の闇だね」
「そうではない、問題を起こしたのが生徒会長でも厳しく処分するよう契約して入学してる。騒動を聞いたのは憶測や噂でしか知らない生徒が多いだけだ。お前が気にする事じゃないし嫌なら今後関わらなければいいさ」
食事なんかあっという間に終わり父さんと2人で歩いてた
「まだ初日で始業式もまだ先だ。
明日からは生徒達も新1年以外は戻ってくるからバタバタするがお前は自由に過ごすといい、他の生徒との交流するなりな」
「ねぇこの学園の裏は知らないけど俺やっていけるのかな?」
「大丈夫だ心配するな、あとこのカードで学園内の物は全て自由に買える。
父さんからのプレゼントの一つだ。
遠慮なくいくらでも欲しい物は買いなさい。
あとはクレジットと同じで暗証番号がいる。
盗難や不正利用を防ぐためにな名前も付いてるから安心だ」
「ありがとう、あのさ父さんもゲイなの?だから母さんと別れたの?」
「…………」
「あの時母さんはお金がなくて治療も入院も出来なくて俺だけの為に毎日安い給料で働いてたんだよ?俺も呑気に生活してたけど…父さんは本当に知らなかったの?」
「別れたの理由は不仲になってしまっていたからだ、とにかく明日から父さん達も忙しくなる、生徒会についてはトラブルを起こさず避けていけばお前が絡まれることもないだろうし必要な時はすぐ電話しなさい。
じゃあLINEでちょくちょく連絡するおやすみ翔馬」
入り口で父さんは戻っていった
俺は暗い中、寮まで戻り部屋に向かおうとエレベーターのボタン押してもが動かない?会長と乗った時は普通に開いたのに故障?
なんでだろうと思ってると
「お前、何してんだ?」
後ろから声がして振り向いたら
俺と身長変わらないくらいの細身で短髪まぁまぁイケメンな奴ともう一人は蒼空と同じくらい?なピン止めまでしてる茶髪の可愛い子が不思議そうに見てた。
「あのエレベーター動かないみたいで……」
「ダメだよ触っちゃ、それ生徒会と教員が来た時だけ使う専用で僕らは一切使えないんだからって…君知らないの?」
「そう言えば見た事ねぇけどお前もしかして例の編入生か?」
「は・はい2年になる編入生です」
「アハハ編入生ですだってさ、聞いた彰?この子面白い僕らも2年だよ?敬語じゃなくていいのに」
「ほぉー早くも見れるとはなぁ、俺は柳原彰だ。彰でいいぞ。
コイツは俺一応の恋人で…」
「一応ってなによ?僕は臼井蓮だよ好きな物はバナナと彰、ちなみにバリバリのネコちゃんでーす蓮ちゃんでいいからね?」
この2人はカップルらしいけど害はなさそうで安心した
「俺は高坂翔馬だよ、今日来たばかりだけどこれからよろしく……」
「翔馬君ね、ねぇねぇ金と銀どっち?」
「一応金らしいけど」
「らしいって何?でも髪型は整ってるし清潔感もあるけど顔がちょっと残念だったね学園でもガッカリされるよきっと」
また言われた……教室入ったらえーーコイツかよみたいなパターンだろ?
「コラっ!初対面で失礼だろ馬鹿」
「あっまた馬鹿って言ったな!バーカ、それより翔馬君僕らのエレベーターはこっちだよ行こ?」
腕に絡みついてきてそのまま連れてかれた
「おい蓮!」
それであの入り口からすぐのゴージャスなエレベーターから少し離れた位置にそこそこ綺麗ではあるエレベーターがあった。
3人で乗りながら
「これは自由に乗れるから安心して?」
「それよりさっきの光景生徒会の誰かに見られてなくて良かったぜお前?」
またか、結局おじいちゃんにははぐらかされたけど生徒皆恐れてる。
俺は会長以外まだ面識ないから分からないけど……
「やっぱり生徒会役員って恐ろしい人達なの?」
「…………」
「ああ……なぁせっかくだし俺達の部屋に来いよそこで話そうぜ?」
「2人は一緒なんだ?でもいいの?」
「うんせっかくだし友達になろうよ?
部屋の行き来は自由だし話しやすいでしょ?ねぇ彰?」
「ああ、でお前は誰とペアになったんだ?」
「俺はそ…野口蒼空君だよ」
「えー可哀想ーあのヤリマン蒼空僕嫌い」
「確かによく部屋に男連れ込んでるらしいからお前も気を付けた方がいいぜ?お前がいても男を平然と入れるてヤるか自分が行くかだな」
蒼空は確かに評判は良くないみたいだな、まぁヤリマンは外れてないし認めてたけど根はいい子だと思うけどなぁ
結局お邪魔してみたら同じ学年だからか同じ階で部屋もそんな遠くはない
なんか今の印象ではこの二人は割とまともそうで信用出来る気はするけど会長の事考えると……一応油断しないようにはしとこう
ガチャン!
「お邪魔しまーす」
「はいはーいどうぞ」
「座ってていいぞジュース用意するから」
「ありがとう」
で3人揃ったところで話を始めた。
「で俺らは理事長から全校で4月から新2年に特別編入生が入るがぜひ温かく迎えろとさ」
「でも正直ね生徒の間じゃ嫌な考えの方が多かったんだ、セコイ裏口入学じゃないかとか?問題を起こした奴を無理やり入れ込んだんじゃないかとか……あっもちろん僕らは違うからね?でも逆に楽しみにしてる子達も多かったよ?」
裏口は確かに当たってるから何も言えないけど2人も知ったら友達なんかにならないよ……
「楽しみってなに?」
「余計な事を……悪口じゃないがお前あんまここではモテないと思う。面食いが9割占めてるしただでさえ編入生の、学園からしたらよそ者のお前自体あまり歓迎してない奴が多いんだよ。挙げ句はイケメンか可愛いかの2択でしか選べねぇクソばかりって事くだらない可愛いランキングとイケメンランキングまで毎年やってるしな。大体が生徒会が上位だけどな」
なんかまるで女子校みたいだな
「その生徒会の事野口君にも聞いたんだけど色々裏があるって本当?」
2度目の今日の出来事説明した。
さっきまでの事もだけど蒼空同様に親子関係は伏せて
「か・会長と翔馬君が?接点持っちゃったの?
それに部屋に入ったって……マズいんじゃない彰?」
「野口君も恐れてたけど、どういう事なの?」
「翔馬お前もう会長と2人であったり話したり、ましては部屋なんて誘われても二度と行くな!これは友人としての警告だぞ……あの人はヤベェよ。俺らでも近づいた事すらねぇんだ」
やはり2人も同じ反応して青ざめた表情
でもペンでアソコを刺した話以外まだ何かありそうだけど
「なら全て教えてよ、ここの生徒会の事」
「生徒会役員に深く関わった生徒は何かしらトラブルや不幸な目に遭うんだ。退学やそれこそ残忍な事したり自殺した生徒も過去いたとかいう噂もあってそれには親衛隊も絡んでるって話もあるんだぜ?
でも会長はあの見た目でアイドルのような存在だから好意も持ってる生徒も当然大勢いる。今の話が知られたら学園の大半敵にするぞ?」
大半?やっぱり影響力はすごいんだ、恐れていても可愛さが勝つって事?
でも親衛隊も何者なんだろう?
「会長の標的にされられたら飽きるまで付きまとわれるけど、見捨てられた後の末路は……まだ初日だしもう関わるのはやめよう?」
「う・うんでも毎日会いに来るって言ってたけどどうしたらいい?」
「何とでも言えるだろ用事があるとか居留守とか挨拶だけして去るとか、すれ違わないようするとか、とにかく深く関わらなきゃ会長も生徒会も絡んで来なくなるさ」
それで簡単に買わせるような人には思えないけど……明日には飽きててくれてるのを祈るしかないか……
「色々話ありがとうね参考になったよ」
「じゃあさ今度は翔馬君の事教えてよ、どうして今入ったの?」
「それは……」
なんて言おう……バカ正直に裏口ですなんて言える?
「編入なんて初めてだしなんか複雑な事情があんだろ?無理には言わなくてもいいが俺らは絶対漏らさねぇよ?初対面だし信用しろとも言えないが」
でもこの2人ならもしかしたら
「俺……内緒だけど実は理事長の孫で校長は……俺の父さんなんだ。
裏口入学もある意味事実で、成績は公立でもバカなほど悪いんだ俺」
「「……えーーー」」
「理事長様の孫であの校長の息子なんだ?」
「言われてみれば確かにちょっと似てるかもな…そういう事だったのか。
でも尚更分からねぇ、なんで幼稚園から校長は入れなかったんだ?」
「分からない…4年前に離婚してて元々その前からもほとんど会ってなかったから、その母さんが先月癌で死んじゃってそれで引き取られて今日雌論学園に入学させられたんだ。俺だって本当は地元のじいちゃん家に居たかったのに……ごめんとにかく俺は親のコネで入った卑怯者だよ。
でも授業なんかついていける気がしないしい……引いたでしょ?」
「うーん別にいいんじゃない?
翔馬君は何も悪くないし理事長様が許可したならちゃんと正規で入学したって事なんだしさ気にする事ないよ」
「ああ、それよりお母さんが先月って最近じゃねぇかよ……辛かったら言えよ?ただ俺らの秘密にはした方がいいな。他の奴は解釈が分からねぇし学園中にばら撒くかもしれないからさ」
「わーい3人だけの秘密だね?なんかやらしく聞こえちゃうキャハッ」
「コイツはシカトしていいぞ……」
「ブゥー!ベーーだ!」
なんか漫才みたいなカップルで楽しいな
「ハハッ2人も面白いね…ありがとう2人ともいい奴らに出会って良かった。
あっでも会長も全部知ってるんだよ」
急に2人が真顔になり顔を見合わせて驚いた
「翔馬君なんで会長に言っちゃったの?」
「お前……それもヤベェぞ?脅迫ネタになっちまうじゃねぇかよ」
「いや俺が話したんじゃなくておじいちゃん達が会長だけは信用出来るからって勝手に伝えてたんだよ……俺だって知ってたら言ったりしないよ」
「ったくとにかく気をつけろよ?」
「あとね副会長もかなり野蛮だから気を付ける事、礼儀正しくね?会長の恋人だからさ。
まぁ他のメンバーもだけど」
副会長が恋人だったんだ?
でも別れたって……
それからは2人の話を聞いた
「小6から付き合ってるんだー彰がどうしてもって言いうから」
「それはお前の方だろうが!メソメソ泣いて喜んでた癖によ」
2人は小学校から両想いだったらしく6年時彰が告って蓮ちゃんが嬉し泣いて抱きついたのが真実でしたはい。
彰は剣道全国ベスト4、蓮ちゃんは合気道の全国優勝経験
2人とも見た目によらず、まぁ俺もだけど凄すぎる。
特に蓮ちゃんは怒らせたら大変そう……
1度だけ大ゲンカしたら思いっきり技掛けられて怪我したほどだそうだ
「だからあの時はごめんねってばダーリン」
「全くだ……お前も気を付けた方がいいぜ?」
「俺も空手で全国準優勝程度はした事あるけどそれしか……」
「「空手で全国?」」
2人はかなりびっくりしてるけどなんだろう?見た目がって事ね
「翔馬空手で全国準優勝したのか?」
「小6は優勝して中1は準優勝で終わったんだ。一応5才からやってたよ」
「翔馬君すごーいそんな強いなら学園でも恐れる事ないんじゃない?
それにスポーツ万能なら裏口にならないよね彰?」
「確かにスポーツ推薦もあるしな全国準優勝なら十分じゃねぇか」
「そうかな?でも空手自体は得意だけど喧嘩や暴力嫌いだから試合以外じゃどうしても力出なくてさ……」
「翔馬君本当に優しいね」
楽しく話してたらあっという間に21時くらいになってた
大浴場は長期休み期間は閉鎖していて部屋で入る事らしい
彰と蓮ちゃんのLINEゲット、これで学園4人目
「ありがとう楽しかったよ、これからよろしくね?」
「まだいてもいいのにー何なら泊っていってもいいんだよ?
どうせ蒼空は今頃お楽しみ中でうるさくて寝れないと思うよ?」
「ありがとう、でも2人の楽しみも邪魔しちゃ悪いし帰るよ」
「お楽しみってお前も言うなぁ……なぁ翔馬、なんかあったらこれからは俺らに言えよ?力になるしいつでも来いよ?」
「ありがとう彰、蓮ちゃん、またね」
「待って、おやすみ翔馬君」チュッ
またほっぺにキスされた……えーー彰の前で
恐る恐る見ると
「そこまで嫉妬深くねぇよ。
蓮だって気に入った奴にしかしない、でも初めてだな、なんなら俺もしてやろうか?」
「も・もういいよ!蓮ちゃんも全く……」
「フフッ翔馬君優しいし友達になった証って事でね?」
ガチャン!その後俺は部屋に戻った。
母さんここに来て早速友達出来たよ
色々ありそうだけど見守っててね?
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