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16 生徒会会議 《玲央視点》
「じゃあこれで会議終了します、皆お疲れ様、質問はあるかい?」
俺は瑠加を愛してる。
親同士も知り合いで出会ったのは幼稚園からだが俺以上に瑠加を愛し、理解してやれる奴は誰もいない。
瑠加も俺も狂った者同士さ……だが
「おい瑠加……お前あの編入生に少し入れ込み過ぎじゃねーか?自分の部屋や生徒会室にまで入れやがって……
明日からは1年も来るし、悠長に遊び相手してる暇あんなら俺の相手しろっつうの……」
「あれー玲央くん嫉妬かな?」
「テメェは黙れ!おしゃべり野郎」
「でも優は文句ないよ?仲良くなれそうなタイプだし……あの子確かに顔はお世辞にもイケメンとは言えないよ?でもさなんかいいんだよねー」
「僕はまず珍しいなと思った。
るぅたんが気にったって言うからどんなイケメンかと思ったら面食いのるぅたんがなんで翔馬くんに?理解できないなぁ優君だけど、海ちゃんは?」
「…………アイツ……ウゼェ…俺は嫌いだ…」
それぞれ意見はあるみたいだ
そうだ、アイツが来てからと言うもの瑠加はずっと高坂翔馬って奴の事しか考えてねぇ
中学入る頃までは玲央のお嫁さんになると言い、常に俺と一緒にいる程ラブラブだった。
だが段々俺のプレイや性格が嫌だと言い始めて勝手に別れたと言ってるが一方的に逃げてるだけ。
かと言って完全に拒んだりもせず、例の事も知っていて俺だけが瑠加を満たしてやれる…それにどのみち俺と瑠加は永遠の仲になる……
他の気まぐれ人形達とは違げぇんだよ……
高坂翔馬……何者んかは知らねぇがお前もいい気でいられるのも瑠加に相手されてる今の内だけだ
瑠加が気に入ってた生徒はお前だけじゃねぇ……
必ずすぐ捨てられてその生徒達に待ってるのは酷でぇ末路だけだ……
だが少し引っ掛かるのは今までより扱い方が優しくよりメンヘラ的だ……まるで本当に恋したのかって思う程に……
「つまり優希以外は翔馬に対して不満しかないんだね?僕の事なら余計なお世話だよ玲央、僕は翔馬を優先するよ新入生なんかよりもずっと大事。
それに言っておくけど翔馬の世話は理事長様から命令でもあるんだよ?」
理事長その言葉で全員表情が堅くなった。
あのイカれオヤジが?
「まだ異論があるなら理事長様に直接言いに行きなよ?……
どうしたの?皆文句ばかり言ってたのに行かないの?
翔馬が気に食わないんでしょ?」
この野郎人の弱みに……
だが実際理事長に逆らえる生徒は瑠加以外いない……俺も含めて……
瑠加は今夜身体にたっぷりお仕置きだな
「チッ!分かった勝手にしろ。
だが理事長に任されてようがアイツを特別扱いしすぎんな!よそ者なら尚更だ。
これはアイツの為にも忠告してんだぜ?」
もちろんあんなブス野郎の心配なんか1ミリもしてねぇ
けど数日でこんなに苛立たせるアイツ一体何なんだよクソッ
本当に病院送りにしてやりてぇくらい腹が立つ………
「別に玲央も皆も別に翔馬の事は相手にしなくていいから。
さっきまではまだ紹介前だったからとりあえず許すけど今後万が一僕の大事な翔馬に何かしたら容赦しない……お前の考えくらいお見通しだからね玲央?じゃあお先にお疲れ様」
ガチャン!
最後の最後に声が低めに無表情で言い放ちやがって……まぁ俺も分かるように瑠加も俺をよく知ってる
「フゥ今日のかいちょー怖かったーあれ相当翔馬の事好きそうだね?
でも優も気持ち分かるー、あっ皆は反対派なんでしょ?でも理事長もかいちょーもバックにいるんだしさぁつまり彼は特別な生徒なんだよーきっと、よくある実は凄い人でしたみたいなさぁー」
「うーん僕は今は感じなかったけど、るぅたんがそこまで入れ込むなら僕を抱く資格があるかもね、なんか試したくなってきたなぁ」
「心!……俺が許さないぞ……」
「海ちゃんは彼氏じゃないでしょ?僕の王子様は新入生かもしくは翔馬君も魅力を見せられたり口説かれ続けたら惹かれちゃうかもー」
「魅力ねぇ、けどよくよく考えてみたらあの恐ろしく強硬的な理事長様が編入を認めた初の生徒なんだよ?優は親が相当の凄い人なのか翔馬自身が隠してる才能があるのかもしれないな、アソコが超大きいとかエッチが派手とかめっちゃテクニシャンだとか、イヤーン翔馬のせいで勃起しちゃったー」
「アアッン…優君ったら僕下ネタに弱いんだから想像させないでよもぉー……翔馬君に抱かれる想像したらとても優しいの……僕優しいのに弱いし大好きだから、
それで少しドキッときちゃった」
「でしょ?かいちょーがが捨てたら優達が貰っちゃおうよー」
「心……これが済んだらベットで……お仕置きだからな?」
「全くテメェら馬鹿か?心まで惑わされてんじゃねーよ!
どうせ親かその上に頼まれたんだろ?裏口しかあり得ねぇよ。
あと高坂翔馬はすぐ飽きられて終わるぜどうせいつもと同じだ」
とは言ったが今はかなり執着してるのは確かだ……何故なんだ瑠加?
本当に恋心まで出しているなら俺は絶対アイツを!
とにかく少し奴の学園生活を見てみるがもし瑠加がアイツから離れず恋愛感情を出すようなら俺だって黙ってねぇからな瑠加?
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