17 / 37

17 入学式前と新事実

今日は蒼空が夕飯を作ると言ってハンバーグを手製で作ってた。 蒼空が料理中色々考えてた おじいちゃん達の闇 生徒会役員の闇 雌論学園の裏 父さんは何で俺を入学させたんだろ? とりあえずしばらく頑張ってみると決めたけど理事長や校長の異常な行動を聞いて身内の俺でも2人に恐怖を覚えた…… もしかして母さんと別れたのも学園関連で? 生徒会も会長の事件や役員全員に闇があるらしい……噂ではあるけどあんな奴らならあり得そうだよ 「翔馬?出来たぞー」 蒼空に呼ばれてテーブルには和風ハンバーグ定食みたいな感じな盛り付けで美味しそうだ 「蒼空凄いね、早速いただきます」 「召し上がれー」 俺達は食べ始めて、うんめっちゃ美味しい! 「蒼空料理上手なんだね?美味しいよ。これなら毎日食べたいなぁ」 「当たり前だろ?伊達に練習してきてないんだから、でも人に作ったのは久しぶりだよ。もう食堂に行く必要もないからな?昼も弁当作ってやるからさ」 「弁当?流石に悪いよ大変でしょ?」 「全然、料理は趣味だからいくらでも作ってやるよ。俺の愛妻弁当上手いぞー」 「愛妻って……夫婦じゃないんだから」 「一緒に暮らしてんだから夫婦みたいなもんだろ?協力し合う。俺もセフレとも縁を切るつもりだしさぁ仲良くやってこうぜ?」 「それがいいよ、誰彼構わずするのは危ないし病気だって分からないんだからさ。この学園はそう言うの多いなら尚更だよ」 「お前みたいな童貞君は1番安全だけどなぁー」 「どうせ不細工ですよ……」 「そうじゃねぇよ…バカ。 俺は好きだぜお前の事、とにかく学校でも頑張ってみろよ?」 「分かってる、ありがとう今のところ蒼空と彰達だけだからさぁ信用出来るのは」 「じゃあ今夜大人の一歩踏み出そうぜ?」 「はっ?」 「セフレと切るとは言ったけど俺性欲強いしエッチは大好きだもん、不特定としてるのが嫌ならその分を翔馬が満たしてくれよ?」 要は俺がセフレ?冗談じゃない 「ふざけんな、俺は女性対象だしセフレなんてとんでもない……」 「ハァ本当にお前真面目過ぎーそういう頑固なとこは嫌いだね。 一度してみたらお前だって絶対こっちにハマるぞ?」 「だからだよ!ハマりたくない……話を聞けば聞くほどおじいちゃんみたいなヤリチンになりたくないと俺は思ったんだ……俺は確かに童貞で性に疎いかもしれないけどエッチな事したくて来たんじゃない……外の学校はねこれが普通なんだよ蒼空。 君らの方が洗脳された学校みたいに……ごめんでも俺にこの学園の常識には付いてけない。 LGBTさん達を勿論差別なんかはしないけど俺は違うんだ!やっぱり訂正するよ。我慢できないなら気にしないで連れ込むなり行くなりしていいよ? 俺のせいで蒼空の楽しみを壊したくないからさ」 「翔馬………」 「ごめん蒼空、もう部屋に戻るね明日は入学式もあるし今は少し一人になりたい………」 「ハァもう分かったよ!少し我慢してやるしこの学園に入ればお前も嫌でも順応してくんだからな?」 「それが一番怖いと言ってるんだよ……だから染まりたくないんだ俺は」 ガチャン! 俺は部屋に入りベットにダイブした 「ハァー疲れた……クラスに生徒会におじいちゃんの裏の顔……何なんだよ一体この学園は?」 今日聞いて思ったのは生徒会以上に学園事態が腐敗してるって事…… おじいちゃんの噂や実際起こった見世物で恐怖政治みたいなことをした理事長と校長。 そして教員と学生も学園に順応している。元からゲイだったなんて奴はほとんどいない筈……幼稚園の頃から少しずつ影響されて今のヤる事が当たり前に起きてる学園なんておかしいよ。 でも卒業生で有名人や政治家もいるって聞いた事はあるけど…… おじいちゃんはどんな理念で雌論学園を経営してるんだろう? まだまだ闇が深そうこの学園は…… 翌日蒼空は朝食を作ってはくれてはなかった。 昨日怒らせたかな?仕方ないと思ってレストランに渋々行こうとしたらドアを開けたら会長がいた…… 「おはよう翔ちゃん、よく眠れたかい?」 「おはようございます会長まぁ何とか……」 「朝ごはん作ったから僕の部屋においで?」 断っても無駄なのはもう分かってるしもう開き直ってボコされ覚悟で付いていった 今日は普通の和食だけど食材が豪勢な物ばかりで流石会長だと思った 「今日は入学式で1年生も正式に寮に住むようになるしバタつくけど今日も午前だけだから翔ちゃんは学校行くだけでいいからね? でも次何かあったらすぐ僕に言いにおいでね?」 「ありがとうございます……ただ会長はこの学園が好きですか?」 「どうしたんだい急に?」 「いえ、学園の仕組みを会長はどう思ってるのかなと思って……」 無表情になってるけどいつもの恐怖は感じない 「僕は幼稚園からいたのもあるけど外部の学校を知らずに育ってきた。勿論スマホとかPCとか情報社会だから知る事は出来るけど僕らは良いと思ってるよ」 「じゃあ去年起きた理事長に足を引っかけて倒した不良の末路は当然知ってますよね?あれはどう思ってるんですか?」 今度は苛立ちも見えてきた……ぶっこみ過ぎたかな 「フゥ教えた馬鹿がいるんだね?理事長様に逆らったアイツが悪いのさ、自業自得だよ。さぁもうすぐ学校だし翔ちゃんも支度あるでしょ?」 確かにギリギリの時間で俺は挨拶した後エレベーターに向かった。 乗る前に会長も乗ってきた 「生徒会役員は行事は早くいかないといけないから大変だよ」 と言って下へ降りて途中で降りた 「ご馳走様でした……じゃあ失礼します」 「翔ちゃん」 「は・はい?」 「翔ちゃんは気にしなくていいんだからね?普通に過ごして自由にしていいんだから、でも一つだけ僕の言う事は聞く事と相談も今後は僕に1番に話してね分かったかい?」 会長も信用してないけど敵意がないのが救いではあるし面倒は見てくれてるからあまり悪く言えない…… 「分かりました」 そう言って部屋に戻ると蒼空はどこか行ったのか戻った形跡もない。 制服を着こなしてリュックを背負って部屋を出たら今度は彰と蓮ちゃんが待ってた。 「オッス一緒に行こうぜ?」「おはよー翔馬君、あれっ蒼空は?」 「それが昨夜色々あって喧嘩とまでは言わないけど蒼空は怒ってるかも」 歩きながら昨夜のやり取りを話したら 「そりゃ2人とも悪いと言えばそうだが蒼空はまず翔馬の気持ちを理解してやろうとしてないし、お前も蒼空に酷い事言っちまった」 「酷い事?これって俺が悪いの?」 「ハァ蒼空は翔馬君がやめなと言ったからじゃなくて翔馬君が好きでやめようと決めてたんだよ。恋愛としてかは僕らも分からないけどね。 なのに他と好きにして来いって言うのは僕も彰に言われたら嫌だもん」 「女性が好きなのはいいが、蒼空の気持ちも分かってやれよ。 確かに来たばかりのお前を誘ったり無理強いしようとした蒼空も悪い。 アイツにもクラスで言っておいてやるから帰ったら仲直りしろよ?」 「分かった……ありがとう」 確かに蒼空に代表して当たり散らしてしまったのかもしれない これから一緒に暮らす仲なんだ、帰ったら謝ろう 相変わらず俺への視線は冷たいし怒りや嫉妬だらけ……… 「じゃあ俺らは行くな?」 「困ったら最悪は保健室の真樹ちゃんに会いに行きなね?」 「真樹ちゃん?」 「養護教諭で看護師だった経験もある自称医療のエキスパートだとよ。 でも須藤真樹先生ならお前でも歓迎して相談役にやってくれるはずだ。 ここに来て3年目でお前も安心できる相手じゃねぇかな?けど見た目に驚くなよーじゃあ頑張れよ?」 「バイバーイ」 「ありがとうー」 養護教諭 須藤真樹先生かぁ数年とは言え信用できるかは会ってみないと分からない…… 一息ついて教室入ると一斉に静まり俺を見て……いや鋭い視線を浴びせてきた。 《アイツまた来たぜ?》《よく来れたよな?よっぽど馬鹿なんじゃない?》 《裏口入学したクソ野郎は学園から出てけーー》 ハイハイ始まりましたよヤジと陰口のおまけ付きで…… そう言えば隣の金髪君はまだ居なかった 「おいっ!昨日は途中だったな?今日見かけたらタダじゃ済まねぇと言った筈だが裏口の割には度胸があるのは認めてやるよ。 それに俺に喧嘩も売ってきた根性もな。けどなぁ」 ガァーーー コイツは確か昨日俺を殴った奴でまた数人はいる。会長の親衛隊メンバーって事だよね?襟掴まれて立たされた。 「俺だって好きで来たわけじゃないよ。だから裏口とでも何とでも言えよ!けど俺が邪魔ならほっといてくれないかな?シカトされるのは良いけどいじめられるのは面倒くさい」 「面倒くさいだぁ?テメェ全く怖さ分かってねぇようだな?このクラスは生徒会の親衛隊所属が一番多いクラスでお前は生徒会室に侵入したって事も学園中知ってんだよ!」 それで今日は特に鋭かったんだ……副会長辺りが俺を嫌ってばら撒いたのかな? 「じゃあどうしろと言うの?向こうが絡んでくるから避ける事は出来ないでしょ?生徒会が偉いなら……」 バシーン! ドタッ! またかよ、腹を殴られたけどコイツ力だけは強いな……立てない 「ウウッ………ゴホッゴホッ……」 「オイッ立たせろ、入学式前にお前の退学式をしてやるよ」 どうする?こいつ等いい加減腹が立ってきた 《翔ちゃん……喧嘩と暴力は違う。 殴る価値のない奴と喧嘩したらその時点で負けであって怒りだけで殴ればただの暴力でしかないの。 翔馬は強いけど空手は神聖な武術で暴力する為ではないの。 危険がある時か人を守る為以外はママは拳を使わないでほしいな?》 分かってるよ母さん……コイツは殴る価値ないけど ガラガラ 「おはよー皆全員席つけー」 先生? 「チッ!命拾いしたな裏口野郎」 そう言って全員席について俺も座ったがあの光景見ても全く無関心で不通に進めた。成海先生はまず信用出来ないのは確定だな 「よしっ今日はこれから新1年生の入学式が行われるからこれから体育館に集合してそれぞれクラスの席に座るように」 説明が続きホームルームが終わる頃ようやく ガラガラ 「おっやっと来たか遅いぞー青山もう少しで入学式だから頼むぞ?」 「………………」 完全にシカトして青山って子は座った。 青山ってどこかで……あっ会長も苗字は青山だけどまさか? 俺がジロジロ見てたら振り返って 「なにみてんだテメェ!」 「あっいや会長と名前同じで偶然かなぁと思って……気にしないで」 「チッ!兄貴だよ………」 「えっ?じゃああの会長の弟なの?」 彼はスマホ見ながら頷いてそれ以上会長の話題はするなとキツく言われた。 仲悪いのかな? でも確かに顔立ち会長に似て可愛くて綺麗に整ってる。 でも性格は全然違うね……

ともだちにシェアしよう!