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25 翔馬の決意と本気

あれから朝まで蒼空は戻って来なかったけど、 学校行く前に バタン! 「あっ蒼空昨日はごめん、色々事情があって」 蒼空は無視して部屋で制服に着替え始めた。 髪がセットしてあるし、お風呂入ってた? じゃあ1つしかないよね……誰かと寝てた…… 準備終えて俺の前に詰めよって 「事情って俺と仲直りするより大事な事情だった訳?」 「それは…………ごめん」 「何が?ねぇ何に謝ってるの?もしかして誰かとエッチしたんだ?」ギクッ! 「えっ!本当なんだ……俺には説教しといて…… 分かったもういい互いに干渉はやめよ?じゃあ行くから」 「蒼空待って今夜こそ話し合いたいんだ、待ってるからね?」 ガチャン!蒼空は返事せず出ていった…… 確かに俺ももう人の事言えない…… 青山ブラザーズとしてしまった今のめり込みかもしれない………… 学園に居たらどんどん悪化するのかな? だったら嫌われていた方がいいのかも で教室着いたら案の定 「お前また来たのかよ? 昨日消えたと皆喜んでたんだぜ?」 「あっそ」 バカの相手してる余裕はないし、ダルい…… バタン! 足引っ掛けられて倒れてしまった 「アハハ、バーカドジ過ぎだよねー」 可愛い顔して中身はクソッタレだな…… 「痛っ!アッ!」 立ち上がる前に手を踏まれて何人かに蹴られていた。 クソッ!コイツらエスカレートしてきたな、いい加減シバいてもいいよね?よく考えたら退学で良いじゃないか……ここよりマシな学校ならどこでもいいし 一応今の時点で正当防衛にはなる。 過剰にならない程度に分からせてやる…… このゲスクラスが! 俺が庶民の学校のやり方たっぷり教えてやる おもいっきり立ち上がり、蹴ってた連中を弾き飛ばしたせいで机とかを倒してしまい周りからも 「キャーー!」「うわー!なんだよ」 悲鳴も上がり今の俺の目付き見て皆逃げるように離れた 「な・なんだよテメェ……ヤんのかこの野郎!」 これで大人しくしてくれるなら許そうと思ったけど毎回絡んでくるこの会長の親衛隊だったか?コイツには本当に頭キテるし、一発はお返ししなきゃね? 田口だっけ?クラスで1番強い割には俺から見れば喧嘩も知らないアマちゃんレベルだな。 殴ってきたけど簡単に避けられるし、横から腹パンで倒した…… バシーーン!ドタッ! 「ウウッ……こ……の」 「じゃあ次でおあいこね?」 そう言って髪を掴み仰向けにした 「お前…目が……た……たすけろ誰かー手貸せー」 周りを睨み付けたら皆固まって近づこうとすらしてこない。 なんだよ所詮この程度か? 強いと分かった途端誰もかかってこない 「どうした?皆さっきまで意気がってた癖に、仲間が倒れてんだよ?助けに来ないの?」 「それは………」「ねぇ高坂のあの目……恐ろしいよ……」 「アイツ雰囲気変わりすぎ……あれが本性だったのか?」 「でもなんかちょっとカッコいいかも」 「うんっ田口くんって意外と弱いね」 コソコソ色々言ってるけどイライラしてる俺にこれ以上刺激しないでほしい 「勘違いしないで俺は平和主義だよ?でも俺をガチギレさせたのは君らだからな?今日から俺は遠慮しない……かかってくる奴には全力で相手なってやるよ!なっ田口君?クラスで一番強いんでしょ?この程度で意気ってたのは笑えるねぇ」 俺は笑顔で言ってやった 「……たす……」 「アッ?助けて?聞き間違いかな?俺に暴力振るってきた奴がさ調子良すぎない?そう言えば君俺の顔面殴ったケリもまだついてなかったね?」 拳を鳴らしてたら よく見たら泣き出してるし…… 俺よりガタイは良い癖に情けな…… 俺なんかここ来てから何発殴られた事か 「それに残念だね?誰も助けてくれないんだってさ? 皆大した友人達だね?まぁ後で先生にでもお仲間にでもどうぞ告げ口してくださーい、でも今は俺の番だよ?覚悟いいね田中くん?」 彼はまた殴りかかったけど簡単に受け止めた。 握力も大した事ないねコイツは。 彼も観念したのか震えながら目を閉じた バシーーン! 顔面に一発入れた……彼は痛がり更に泣いたけどこれでチャラになったし俺は自分の机だけ元通りにして座った。 「殴るのは本当気持ち良くない…… あっ加減してあげたから鼻も折れてないし顔も心配ないから感謝してね? 俺素人じゃないし、そもそも本当にボクシング経験者にしてはパンチ甘かったし、構えも方からして違うし1から勉強した方がいいよ?」 そう、コイツはガタイがいいだけで格闘の基本も知らない見掛け倒しってやつだとすぐ分かった よく見ると他クラスの生徒達も廊下から見ていた……もう噂確定だなこりゃ ヤバい事になったかもしれないけどもうどうでもいい。 それより仲間意識の強さ出してた割には薄情者ばかりで鼻血出して倒れてる田中を放置して皆席だけを元通りにしてた。 少ししてから田中自身も立ち上がって席に座ってそれからはとりあえず大人しくしてた ずっと見てたのか瑠唯人も入ってきて 「お前馬鹿か?アイツは腰抜けだけど兄貴の親衛隊に入ってる奴だ、アイツは論外でも兄貴の親衛隊は危険な奴が多い連中だぜ?」 「心配ありがとう、でも俺決めたんだ……退学なろうがなんだろうが向かってくる馬鹿にはこっちも抵抗するって、今まで我慢しようと思ってた俺も馬鹿だった。どのみち学園の大半に目の敵にされてるんだ。もう遠慮しない!」 「お前さぁ喧嘩強いのか?さっきのお前……殺気があったというか………」 「強いかは分からないけど空手は5歳からやってたんだ。 あんまり喧嘩慣れしてないし喧嘩に暴力は嫌いだから余程じゃない限りは手は出さないよ? ただ正当防衛や護身はするってだけさ」 「あっそ、翔馬が空手って意外だったな、まぁいざとなったなら頼れよ? 俺は味方だしその……恋人なんだからな?」 少し照れたように言うのがまた可愛いなぁ 「ありがとう、あっ動画消したから安心してね?」 「バカここで言うな、でも別に持ってて良かったのに……まぁいい今日終われば3連休だ、俺を知るチャンスだぞ?」 「う・うんありがとう」 ガラガラ 「おはよーじゃあ朝の会始めるが騒がしかったが何かあったのか?」 皆黙り込んでる……別に普通に言いふらせばいいのに 「よしっじゃあ………」 と普通にホームルームは終わった? それより今日から授業でしょ?どうしよー 絶対分かる訳ない………

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