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31 連休/騒がしい朝

あれから俺も蒼空もぐっすり寝てて起きた時は8時前で平日なら遅刻寸前だった…… 「おはよー」 「うん、昨日は最高だったな?」 蒼空とも遂にはしてしまったのか…… こんなんでいいのかな? 俺もおじいちゃん達みたいにならないか怖い…… 「そうだね……」 洗面や蒼空の作る朝食を食べながら今日はどうしようか考えた ウィーン!ウィーン! スマホ見たら会長からだった…… 「もしもし?」 《翔ちゃんおはよーよく眠れたかい?》 瑠唯人もだけど、高校生にしては高めで可愛らしい声で嫌いではないけど…… 俺はまだ聞いた事ないけど歌も上手いらしい 「まぁはい……あのご用件は?」 《もぅ冷たいなぁー パパにね呼ばれてさ連休は実家に戻らなきゃいけないんだよ…… 三連休は一緒に過ごしたかったのにさぁ……本当は翔ちゃんも招待したかったんだけど家の用事だからダメみたいでごめんよ?》 つまり三連休中は会長は居ないんだ? 悪いけど俺には嬉しいニュースです…… あれっ?家の用事って事は…… 「俺は大丈夫ですよ ちなみに瑠唯人も帰るんですか?」 「るい?勿論だよ? 家族の用事だから、でもさぁ心配は瑠唯なの?まず僕が居なくて寂しいじゃないんだ?」 ちょっとお怒りぎみ…… 「いやっ聞いただけでもちろん寂しいですよ? けど家族じゃ仕方ないですし、お気をつけて」 本当はホッとしてるけど 《うんありがと、でも何かあればいつでも連絡していいからね?じゃあ行ってきます》 通話の後蒼空に話したら嬉しそうだった 「やったぁ!瑠唯の奴も会長も居ないなら自由だね?」 「そうだね……」 すると ドンドンドンドン! 誰かがドアを叩いてる? 開けてみたら瑠唯人で抱きついてきた 「しょうまーー!」 「わっ!瑠唯人なに? 会長から聞いたけど今から家に帰るんでしょ?」 「そうだよ! ったく夜中に急にクソ親父に言われたんだ。 お前残して帰りたくねぇけど仕方ねぇんだ。 悪いな翔馬…… けどな俺が居ないからって浮気はすんなよ? ちょくちょく連絡するからな?」 「分かってるよ……気をつけて行ってきてね」 俺らはゆっくりキスをして 「ウウッー……寂しいけど時間だし行くな?」 下向いて泣きそうな顔で見上げてきて瑠唯人は本当に可愛い…… 抱き締めて頭撫でてあげた 「うん、待ってるから気をつけて行ってらっしゃい」 最後にもう一度キスしてから瑠唯人はエレベーターに乗って閉まるまで見送った 「大丈夫か?」 蒼空がいつの間にか後ろに居て 「うん、じゃあ蒼空……」 「蒼空ーーー!ハァハァ会いたかったぜ! 今日こそはデートしような?」 いきなり蒼空に飛び付いてきた奴は…… 初日部屋にいた自称蒼空の彼氏のチャラ男だ 全く次から次へと…… 「離れろバカ凛太郎! 俺は翔馬とデートするから無理帰れ」 何年か知らないけど凛太郎って言うんだ? 「アッ!テメェこの前の! いいか蒼空は俺のもんだ、手出ししたらただじゃおかねぇぞ!」 いやもう手遅れだけど…… 「うるせーな! 俺はお前のじゃねぇし、セフレ程度で彼氏面すんなよなぁ」 「ひでぇよ蒼空……コイツとヤったのかよ?」 「当然!お前より気持ちいいし、とても優くて夕べはめっちゃ愛し合ったもんなー翔馬?」 余計な事言うなよ! 蒼空は可愛い笑顔で言ってるがコイツはどんどん苛立ってきてる…… 面倒な敵はもういらないよ…… しばらく凛太郎って奴はうるさかったけど、蒼空が明日デートしてやるとか言ったらめっちゃ機嫌良くなって口笛吹きながら去ってった 「朝から散々だな?」 「全くだよ、で今日は街に出ると言ったけどどんなとこなの?」 俺は空手の遠征や大会以外で東京から出た事が一度もなかったなぁ…… 「学園から少し離れたとこだけど都会だよ? 東京と変わらないくらい何でもあるし、退屈しねぇから案内してやるよ」 「分かった」 こうして俺達は着替えて学園から出るバス乗り場、まぁ入口門の前に来たらそれなりに待ってる生徒達がいた。 「へぇ、結構行く奴多いんだね?」 「まぁな、連休や長期休みだけなんだよ、街行きが許されるのは……これも理事長の規則だ。しかも行く時は腕に追跡装置を付けられて街から出たりしたら学園に知れて厳しい罰があるらしいぜ……」 そんな事まで? 「よく人権問題にならないね?」 「親が同意して入学してるし、不満を言う奴もグレてる奴ら以外はいない。 俺らはもう慣れてるから良いけどな」 バスが来てから順番に乗り始めてるけど確かに乗車前に腕に何か付けられてる…… あの人確か俺を車で迎いに来た人だ…… 無愛想でサングラスかけてる 顔は綺麗で20代か30前半くらいのセンター分けスーツ男だ…… でも職員室で見た記憶はないし、あれ以来見てない……教師じゃない? 「ねぇ蒼空あの人は先生じゃないの?」 「理事長の秘書で黒木って奴だよ……アイツは学園の監視役で理事長並みに権限も持ってるし、生徒への罰も大抵はアイツがしてるらしい、 アイツも残虐で危険な奴だから気をつけろよ? 目を付けられないよう下手に逆らわないようにな……」 おじいちゃんの秘書……確かに危険なオーラは感じる そして俺達が乗る番が来てまず蒼空が付けられた。 そして……何故かこの男に角に一度呼ばれた 「高坂翔馬……初だから規則表を渡しておく。 これは追跡装置で街以外は行くのは禁止だ。 SNSの投稿も監視してるからな? この学園の生徒になった以上理事長や校長の親族であろうと例外はない……破れば当然罰則も与えるよく分かったな?」 高圧的だけど特別扱いはしないと釘を刺されたんだな…… 「分かりました…… 俺も特別扱いは嫌いですから」 「ならいい、後余計な事嗅ぎ回らない方がいいぞ?……これも警告だ」 「分かりました」 時計みたいな追跡装置?を付けられた後 それだけ言って俺も乗り込んだ 心配そうに見てた蒼空と座って 「翔馬大丈夫だったか?」 「うん、初めてだから規則の説明受けただけだよ」 「そっか……じゃあデートの出発だな?」 「ま……まぁね」 チュッ 不意にキスされて固まってる間にバスが発信した

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