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33 連休2/蒼空と学園外の街デート2
学園外は引っ越し以来だけど街もそれなりに人が多い
「さてまずは翔馬のイメチェンからだな、今日はそれで来たんだぜ?」
はい?
「イメチェンって何するの?」
蒼空は俺を見渡してから
「だって私服も髪型も正直地味でダサいし、今時の学生におしゃれは大事だぜ?
翔馬だってカッコいい方がいいだろ?」
確かに皆に比べたら地味だけど
俺は別にカッコ良くなりたいとか思わないよ
「学園の生徒は皆上級国民とかでしょ?
俺ら庶民なんて……ましては貧乏だった家ではおしゃれなんてする余裕なかったし……」
「ハイハイ今日はこの為に来たようなもんだぜ?俺が出すからさ?じゃ行くぞー」
「ちょっ!蒼空ー」
俺の手を掴んで引っ張り歩き始めた
最初に連れてこられたのは
「ここって美容院?」
「そうそう、俺や学園生の大半も利用してる有名な店で今日はお前の為に予約してやったんだからな?今全体的に長めのボサボサだし丁度良いだろ?」
なんか高級そうな店だし、料金表ざっと見ただけでも高すぎる……美容院ってこんなするんだ!
「いやっ蒼空高すぎるし、俺は安い床屋さんとかでいいよ……」
「ダメ!もう予約したんだし、予約待ちな中取れたんだからドタキャンしたら迷惑だよ」
勝手に予約してそれはないでしょ……
「いらっしゃいませー、あらっ蒼空ちゃん久しぶりね、その子?」
なんかオネェみたいな人だけど超イケメンな美容師さんだなぁ
「どうもー桜井さん、そう翔馬、俺の彼氏でイメチェンしたいんだってさぁ」
また勝手に……
「蒼空!」
「あらっ遂に蒼空ちゃんにも春が来たのね、
初めまして、担当の桜井でーす。蒼空ちゃんの担当もしてるのよ、よろしくね?」
改めて緊張するなぁ
「は……はいよろしくお願いします」
「じゃあ早速お席にどうぞ、蒼空ちゃんは?」
「終わるまで待ってるー
カッコ良くしてねー?」
「任せなさい、さてフムフム、少し長めだし色んなアレンジ出来るけどまず翔馬ちゃんはどんな風にしたい?」
そう言われても
「あの実は美容院初めてでいつもは簡単に刈り上げくらいしかしてないもんで、短くはしたいですがどんな風にしたいとかはよく分からないです」
「やっぱりねぇ、ボサボサを軽く整えてるだけでセットは慣れてなさそうだし、ならあたしのお任せでいいかしら?」
お任せかぁ……でもちゃんとした美容師さんなら大丈夫かな?
「分かりました、お願いします」
「OK、じゃあ始めるわね、まずはシャンプーから……」
それから俺は桜井さんに任せてカット以外にもシャンプーや多少暗めの茶髪にすると言われて人生初のカラー入りまでした
何だかんだ2時間くらい経ってこんなに時間がかかるんだとは知らなかった……
けど人にシャンプーされるのは気持ちよくて俺はいつの間にか寝てた
起こされた時には
「えっ!」
「完成ーだいぶカッコよくなったわよ、派手過ぎずにソフトなツーブロックにしてみたわよ?耳元と後ろは刈り上げたけど目立たないくらいはしたから、あと前髪も顔が目立つくらいには短くして今はセットしてオデコも出てるけど翔馬ちゃん結構顔立ちもいいし、似合うわよ」
こんなおしゃれな人間がするような髪型は初めてだけど、我ながら良いかも
「ありがとうございます」
「いいのよ、また利用してね?髪型のセットとかで毎日変えたりして楽しめたりもするし、やり方は蒼空ちゃんや友達に教わりなさいね?
お疲れ様、蒼空ちゃんどうかしら?」
ようやく立ち上がって蒼空の元に行ったり
「翔馬カッコいいー」チュッ!
「ちょっ……蒼空!恥ずかしいよ」
「だって雰囲気だいぶ変わったよ?
めっちゃカッコいい、惚れ直したぜ!
嬉しいなフフッ、桜井さんありがとね」
「いいのよ、またのご利用待ってますね?今日はあたしがセットしたけど翔馬ちゃんにセット教えてあげてね?後進展あったら聞かせてね」
「はーい、次回は俺ねー」
「えっと……ありがとうございます」
蒼空が会計して金額見たら驚いたけど、蒼空は当たり前みたいに余裕で払ってた……
「ねぇ、変じゃない?」
「自信持てよ、カッコいいつってんじゃん! オデコまで見えてるの初めて見たけど全然ブスじゃないよ。
それに短髪の方がカッコいいし、皆驚くなぁ、でもモテてもヤリチンになるなよ?」
「な……ならないよ!」
「ハハッ……じゃあ次は衣類とかだな」
それからも連れ回されてまた有名ブランドな店で今時な服やズボンに靴まで買ってくれた
シャツにYシャツ付きで黒のジーパン?
それらに着替えされられてからは蒼空の買い物にも付き合って14時過ぎてしまい、
それから遅めの昼食をファミレスで済ませた
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