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34 連休/蒼空と学園外の街デート3

結局美容室から服や食事代まで全て蒼空が払ってくれた スマホで全て決済してたけど、多分蒼空の親が入れてくれてるんだろうなぁ 買い物も無事終えて 最後は眺めの良いカフェで休憩し、テーブルのソファーに横並びで座ってる 「今日は払ってもらってばかりでごめん、でも金額も金額だしさぁ本当に大丈夫なの?」 「気にすんなよ、ウチの両親厳しくないからいくらでも好きな物買って良いって言われてるしさ」 やっぱ蒼空もお坊ちゃまだね…… 「そう言えばさ蒼空の両親はどんな仕事してるの?」 「パパは……一応警察庁の幹部らしいけど、極秘とかで部署とか詳しい事は俺は知らないんだ。 ママは法医学者でたまにテレビにも出てるよ」 蒼空もまた凄い一家だなぁ ってか口には言えないけど中2でパパママ呼びはちょっと笑える 「じゃあ蒼空も公務員目指してるの?」 蒼空はまた急に暗い表情になった と言うより怯えてるような? 蒼空は表情にすぐ出るから分かりやすい 「ならないよ…… だって警察庁長官は副会長の父親だし…… ごめん何でもない」 嘘でしょ? 副会長の父親が警察庁長官ってこの国大丈夫か心配になってくるよ…… でも待てよ?蒼空のパパさんも警察幹部ならつまり上司部下の関係…… って事はもしかしたら…………蒼空…… 「副会長の父親が警察庁のトップって事はさ、 もしかして蒼空が副会長怖がってるのも脅されて……」 「ヤダ!やめて!」 突然大声出されて驚いたけど間違いなさそう もしかしたら無理やり蒼空を…… あの人ならやりかねない…… だけど蒼空のこの異常な反応は気になる…… 一体何が? でも答えたくなさそうだし、今はまだ聞かない方がいいだろうな 「ごめん……この話はやめるね」 「あっ……翔馬ごめん違うよ? 怒った訳じゃないから…… ただその話はしたくないんだごめん」 震えながら泣きそうになってる蒼空…… 俺は笑顔で頭撫でて宥めた 「大丈夫だよごめんね」とだけ言って 「とにかく今日は俺の為にありがとね? 気分転換にもなったし、街の事も多少分かってきたし、蒼空と一緒で何より楽しかったよ」 何とか話題を変えたら蒼空も笑顔が戻って 「エヘッ初デート大成功だな また一緒に来ような?」 「うんありがとね、じゃあそろそろ行く? バスそろそろだよね?」 「うん、帰ろ?」 カフェを後にして手を繋いで学園専用のバス乗り場に向かった。 バスは既に待機しててある程度乗っていた 俺達も乗り込んだ 何人か俺の事見てきた奴もいたけどもう気にしない事にした 18時に学園に着いた 「フゥ疲れたー ねぇ夕飯今日は食堂にしようか?」 「うん、いいよ」 まず部屋に戻って荷物置いて一息ついてたら ウィーン!ウィーン!ウィーン! 電話?父さんからだ 「もしもしなに?」 《街に行くなら一言言ってくれ》 いきなり何?監視でもしてるの? 「一々父さんの許可が要るの?」 《初だからだ、まぁいいとりあえず話今夜も理事長が夕食を一緒にしたいと言ってるから今から来てくれ、話もある》 「話って何?」 正直学園でおじいちゃんの話聞く程怖くなってきてあんまり会いたいとは思えないけど、逆らう事も出来ないし…… 《とにかく既に用意済みだから来なさい、着いたら話そう》プチッ 一方的で本当相変わらず勝手なんだから…… 「どうしたんだ翔馬今の誰?」 蒼空が心配そうに聞いてきた 「父さんだよ、おじいちゃんが夕食に来いってさ……話もあるらしいから悪いけど行くからまた部屋でね?」 「仕方ないな……早く帰って来いな?」 「うん、ごめんね?行ってきます」 乗り気じゃないけど仕方ない…… 俺はこの前食事した理事長専用の食事場に向かった

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