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35 連休/青山家帰宅 《瑠唯人視点》

実家の運転手がいつものCROWNで迎えに来ていて俺は兄貴と帰る事になって今俺らは車内だ 「ハァー、翔ちゃんいないと寂しいな……」 「ったく面倒くせぇな、連休は翔馬との時間がパーになるし、兄貴は用件知ってるか?」 「さぁね、パパ達が会いたいだけかもね? 僕ら春は帰らなかったしさ、 それか瑠唯の未来の旦那様の事かもよ?」 「アイツは旦那じゃねぇよ! 兄貴と玲央の事じゃねぇのか? どうせ兄貴の方が先なんだしなー」 「うるさい!ホント生意気なんだから!」 睨み合いながら、 それから家に着くまでは無言だった 「着きました」 帰ったのは兄貴も俺も冬休み以来だな ガチャン 玄関入ると既に両親と…… 末っ子の弟瑠樹がいた そう、俺達は三兄弟で瑠樹は今雌論学園初等部6年で来年からウチの新入生で入って来る予定だ 「わー瑠加姉ちゃん瑠唯姉ちゃんお帰りー」 ギュー 入るなり俺達に飛び付いてきた 「フフッただいま瑠樹ちゃんいい子にしてたかい?」チュッ! 兄貴と違って素直で可愛い弟なんだが…… 「ただいま……それより瑠樹! ねぇちゃんはやめろって言ってるだろ?」 「えーいいじゃん! 可愛いんだし間違ってないでしょ?」 「お帰り我が子達、パパも寂しかったよー」 チュッ!チュッ! 親父は俺達それぞれに抱き締めてキスした 「パパただいま」「キスとかキモい……」 親父は周りからカッコいいとか言われるけど実際は変態で性的にも手を出すような奴だ…… 「貴方!2人ともお帰りなさい 忙しいでしょうに突然ごめんなさいね」 ママは低身長で美人だけど超童顔で夫婦でならんでも多少離れた兄弟くらいに間違えられるくらい自称幼妻だ 優しくて家事も仕事も出来るし、俺も大好き 「ただいまママ、大丈夫だよ」 「イイ子ぶんなよ!兄貴だって本当は早く戻りてぇ癖に!で急用って何?」 「全く瑠唯人は相変わらずだな、実はな今晃樹くんが来てて瑠唯人に会いたがってるぞ? 玲央君ももうすぐ来るから皆で夕食を食べながらゆっくり話そう、用件はその時詳しく話す」 晃樹が日本に?いつの間に帰ってたのか…… 兄貴はニヤケて 「やっぱりねー、こうちゃん日本に戻ってたんだ。お迎えかもね?良かったねーる・い」 馬鹿兄貴……一々腹立つな 「うるせぇバーカ!晃樹はどこにいんだ?」 「もう喧嘩も相変わらずなんだから、こうちゃんは瑠唯ちゃんのお部屋で待ってるわよ」 とりあえず俺達は部屋に行った 晃樹も冬休みに会ったけど少し緊張するなぁ…… 晃樹は俺と同い年で幼なじみで………… 《るいちゃん結婚したら僕が必ず守るし、幸せにしてあげるからね?》 《うん、るいはこうちゃんのお嫁さんになる!大好きだよー》チュッ! 雌論学園初等部に一緒に通ってたけどアイツは11歳からスイスに行ってしまって、長期休みしか会えなくなった 当時は本当に離れててずっと寂しかったし、勝手に居なくなってショックや怒りもあってよく1人で泣いてた…… ガチャン 「瑠唯!会いたかったよー」 ダッダッダッ!バッ! またしてもいきなり抱きつかれて チュッ!チュッ! 「ウウッ!プハッ晃樹!いきなりすぎ!」 「ごめんよ瑠唯でも寂しかったんだ…… 嬉しすぎて我慢出来なかった、久しぶりだね。相変わらず可愛いよ、僕の瑠唯人……瑠唯の匂いだ」 「分かったから離せよ、ウウッ」チュッ 今度は舌を入れられて長いキスをした 俺の愛する人……俺の婚約者…… やっぱり俺…… 「でもなんで急に日本に帰ってきたんだ?」 「うん、実は瑠唯に提案があるんだ 雌論学園に不満あるってずっと言ってたよね? 嫌なら無理に通う事ないと思う。 だからこの際スイスに留学してそのまま僕と暮らさないか?向こうならもっと自由に出来るし、瑠唯なら学力や語学も問題ないし、何より毎日側にいられるんだよ? 瑠唯だって前行きたいって言ってたよね?」 やっぱり……このタイミングで晃樹がわざわざ呼び出した時点で何となく察してた…… でも何だよ今更! 確かに学園自体は毛嫌いしてたし、 最近まではスイスに行きたい気持ちもあったのは事実だ……けど俺は…… 《待ってるね》 翔馬………… 春休みまでに言ってくれてたら迷わず行くと言った…… けど翔馬と出会って俺は学園に残るのも悪くねぇと思い始めたんだ ちょっとウザイけど憎めなくて無駄に優しくて下心丸出しで近づいてくる連中とは全く違うタイプで俺の秘密も含めて受け入れてくれた。 愛おしい奴 晃樹以外で俺から惚れた唯一の男だ 「晃樹ありがとう……けど悪いが俺は学園に残るよ」 すると優しい笑顔から機嫌悪くなってるのが顔で分かる 「なんでだよ…………瑠唯! あれ程毛嫌いして僕と行きたいと言ってたのになぜ断るんだい? まさか瑠唯!学園に男でもいるのか? 愛し合ってて未来の夫になる僕を差し置いて!ねぇ瑠唯を誑かしたのはどこのクソ野郎だ? そいつの名前は?」 凄い剣幕で俺の腕を掴んで揺らしてくる…… 「そんなんじゃねぇよ、お前の事は好きだ。 けど海外行くのが面倒なだけで俺は学園で卒業すると決めただけだ……」 疑った目をしてあんま信じてなさそうだな…… 「瑠唯は迷わず来てくれると思ってたのに…… なんか怪しいね…… とりあえず夕食でお義父様達や瑠加さんや玲央くん達も交えて学園で何かないかも聞きたいし、話し合ってから決めようよ? やましい事がないなら文句はないよね瑠唯?」 「分かったよ……」 ハァ……面倒な事になってきた…… 晃樹も玲央に似て独占欲は強いし腹黒で初等部時代だって俺に告白してきた奴を容赦なくボコボコにした程だ…… でも翔馬ならもしかしたら…… 少なくとも兄貴と共通してるのは大事にしてる翔馬を晃樹と接触させるのは望まねぇ筈だ 余計な事は言わねぇだろ 考えてる内に晃樹が後ろから抱き締めてきた 「瑠唯、夕食までまだ時間はある、寂しかった分いっぱい愛し合おうね?今日はあるかな?」チュッ! そう言って俺の服に手をかけて脱がし始めた 「残念だが、今日はないが少しだけな?」 やっぱり晃樹に触れられるのは嬉しいと思ってしまうしドキドキする…… ホントは今翔馬と過ごしてる筈だったのに…… 今お前は何してるんだ? それから俺は夕食前まで晃樹と……ベッドにいた

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