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48.会長と遭遇

急いで寮の入口まできた中に入ったら目の前に居たのは…… 「しょーちゃーーん! ただいまーー もぅ会いたかった」 ムギュッといきなりおもいっきり抱きついて少しよろけてしまった 「か…会長?」 そう……会長の瑠加先輩だった 「もぉーるぅたんでしょー それより連絡返事出来なかったり遅くなってごめんね?」 チュッと舌を入れて熱いキスをしてきたけど、 解放されて有り難かったとは絶対言えない…… 「い…いえ、さっき瑠唯人にも会いましたので戻ってるは知ってましたから」 そう言うと会長は早速不機嫌そうな目で見てくる…… 「えっあの子が来たの? ねぇ翔ちゃん…… お互いの為にも瑠唯にはもう近付かないで」 お互いの為って何?会長は真顔で言ってるけど いつもの嫉妬とは違うような…… 何て言うか意味深な言い方かな 「どういう意味ですか?」 会長は真顔のまま話続けた 「今は教えないけど家で色々あってね」 あっ思い返してみれば 《翔馬実はなぁ…………》 あの時確かに瑠唯人の様子はおかしかったし、何か言いかけてたけどやっぱり家で何かあったんだ 「確かに瑠唯人の様子が少し変でした。 それに体調も少し悪そうでしたよ?」 そう言うと今度は少しニヤケてる 「フフッ僕ら家族特有だから心配ないよ それはすぐに教えてあげるからね?」 会長は顔赤くしながら恥ずかしそうにナヨナヨ言って、なんか可愛……じゃなくて! そう言えば初めて会長の部屋に行った時会長もお腹の調子が悪そうにしてたような? 兄弟で似た持病持ちなのかな? 本当この青山兄弟は謎が多いよな まぁ理事長含め学園の大半そうだけど…… 「そうですか、会長もお疲れですよね? 俺も部屋に戻るので失礼します」 そうお辞儀して反対向いて歩こうとしたら、 会長はまた後ろから抱き付いてきて耳元で囁くように 「何言ってるの? 寂しい想いさせた分愛情込めて夕飯も作るから僕の部屋おいで」 かなり嬉しそうに言ってるけどまた会長の部屋かぁ…… でも参ったなぁ 蒼空の様子が気になるし、今日は早く部屋帰りたいんだけどなぁ…… 「あっあの会長実は蒼空が体調悪いみたいで心配なので、食事はまたでも良いですか?」 会長の自爆覚悟で伝えて顔みたら、予想に反してニコニコしてた あの怖い笑顔じゃなく…… 「ああー玲央のペットくんねぇ 大丈夫だよ 多分あの子今頃玲央とお楽しみ中だから今日は部屋に戻らないよ?」 えっ?副会長と? 「なんで副会長と一緒なんですか? それに何故会長はそんな事……」 あんなに怖がって嫌がってたのになんで? 脅されてる?無理やり? まさか昼に体調崩したのも関係が? それになんで会長は知ってるんだ? 「不思議そうな顔だね? だって玲央が今日は蒼空とヤりまくるって言ってたからだよ。 まぁ玲央の1番のお気に入りだし、 呼ぶ時はいつも泊まり込みだから」 なんでついて行ったんだよ蒼空…… いや俺のせいか…… 「蒼空はどうなるんですか? あの副会長と一緒だなんて」 「大丈夫だよ 合意の関係だし、それにね翔ちゃんが思ってるよりあの2人は愛し合ってのさ とにかく今日は泊まり込みで戻ってこないし、邪魔したら大変な事になっちゃうよ? いいから翔ちゃんは僕の部屋においで? ってか断らないよね?ねっ?ねっ?」 愛し合ってる? 副会長の話をした時明らかに蒼空の反応は恐怖心しか感じなかった…… あの野蛮人の元に蒼空が居るのは正直不安でしかない でもさっきLINEしたけど未読スルーで電話は出なかった 心配だけど帰りを待つしかないか とりあえず 「分かりました……行きますよ」 夕飯だけはご馳走になるしかなさそうだ 「フフッじゃあおいで」 そう言って腕を組んできて、そのまま会長の部屋に向かった

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