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障気の浄化の仕方
「泰明…久しぶりだな?息災のようでなにより」
ダミアンが手を差し伸べてくるが泰明はダミアンを覆う黒い霧に怯え、腰を抜かしたまま動けずにいた
「余の顔を忘れたか?何故、手をとらん」
「お、王様。その、恐れおおくて…高貴な方の手に触れようなんて…」
「良い。余が許す。そなたの話が聞きたい。それからそんなにかしこまるな。かつて、友であっただろう?」
泰明は震えながらダミアンの手に手を重ね、瞬間ビリビリと静電気のようなものを感じ泰明の手の中に消えていった
嘘だろ…
ダミアンの右手の周りだけ黒い霧が消えた
「なんと!」
神官長が大声をあげた。
「神子です!まごうことなき神子さまにあらせられます」
「神官長!まことでございますか?」
「間違いありません。王の瘴気が神子さまに触れられた部分だけ浄化されています。手を握っただけでこの力!肉体的接触をもってすれば王の体全体を覆う瘴気の浄化を導くことが可能でありましょう」
「あいわかった」
ダミアンは答え、オレの体を引っ張りあげるとひょいっと横に抱き上げた
「え…わ、ちょっ!ダミアンっ」
「これより余は浄化の儀式に入る。どのようなものも今宵は余の寝殿にあがることは許さぬ」
ダミアンはしっかりとした足取りで神官たちの間をぬって歩き、寝殿へと歩を進めていった。
「神子さま、バンザイ」
「王国に幸あれ」
神官たちの興奮はおさまるところを知らず、みな、一様にして神子の召喚成功を祝いあった
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