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第14話 快感

「お前はどこもおいしいな、ティル」 ちゅぷっ 「んぁっ」 俺は今まさにアイルたんに食されようとしていた。 まずは手始めに俺の寝巻のシャツをプチプチと外し、―――づらそうでごめん。不器用な手つきでなんとか外したアイルたんに肌を暴かれて、胸元に柔らかい唇を吸いつける。 何だか強引なようで優しいな、アイルたん。そして割と不器用なアイルたんにもちょっとキュンときた。明日はボタンを穴に通すタイプじゃなくって、窪みに嵌めるタイプのにしようかな。あぁ、いやいや、明日も来るとは限らないし! てか、謁見も呼び出しもない上にいきなり夜中に寝所に忍び込まんといて~っ!いや、ぶっちゃけアイルたんと会えたのは嬉しいけどねっ! 「ひぁんっ」 やっべ、いつの間にかお腹までひん剥かれて、口づけを~~~っ! 「あっ、あい、る、」 ―――たんっ 「んんっ、ティル。おいしい」 俺、そんなにアイルたんにとっておいしい?それは嬉しいけども。 「―――ここも、味見してみようか」 「あひっ」 あ、あああ、アイルたんっ!そ、そこはあぁぁぁっ!俺の股間。股間と言えば、やることは決まっている。そう、決まっているのだ。 バサッ 華麗な手つきで俺のズボンとパンツを脱がせるアイルたん。不器用なのはボタンだけのようだ。あ、じゃぁ普段着のボタンとファスナーつきのズボンは違うのかも。いやいや、それを穿くのはあくまでも日中だ。日中の話である。 こう言う色事は夜、だけだろうな!だから下は今まで通りこれでいこう、うん! すっ 「ひぇっ」 俺の股間からぶら下がっているものに、そっとアイルたんの手が差し伸べられる。わ、忘れてたぁ~、いや、忘れるなよ俺!そう、俺はいまアイルたんにひん剥かれた状態! アイルたんは、俺の雄棒をそっと掌で覆うと、その柔らかなみずみずしい唇をその先っぽにそっとつけた。 「ひぁっ」 アイルたんの唇が俺の雄棒の先っぽをずずっと呑み込んでいく。そして口に含んだ亀頭のてっぺんや側面を舌でれろれろと嘗めてきてっ! 「あぁっ、あ、アイル、たんっ」 そして更に亀頭を丸々呑み込み、柔らかい唇で繰り返し、繰り返し気持ちいいトコロ刺激されれば。 「あ、あぅっ」 俺が嬌声をあげればあげるほど、アイルたんもまるで味わうように濃厚にしゃぶりついてくるのだ。 「あ、あ、射精ちゃったら、どうする、のっ」 「ん゛んっ」 ―――まるで、くれと言っているかのような声で返してくる。 舌での丁寧な愛撫は止まらなくて。いきなり寝室に乗り込んできた強引さとは打って変わって、何故だか大切に壊さないようにしようという優しさが伝わってくるような。 「ひぅっ」 そして雄棒の先っぽが、アイルたんの狭まった喉の奥に挿し込まれて、思わずビクンと体が跳ね上がる。 そしてアイルたんの口のナカに繰り返し、繰り返し抜き挿しされて。口のナカに収まる度に、アイルたんの喉の奥に挿し込まれてキュッと締め付けられるたびに感じてしまう。 こ、こんな気持ちよすぎることされたらっ! 「で、射精ちゃううぅぅっ!!」 そして快感に耐えられなくなった俺は、最愛のアイルたんの口のナカで見事に激しくしぶきを噴き上げた。 「んん‶~~~っ」 濃厚な蜜に酔いしれるかのように、アイルたんの口のナカがずずっ、ずずずっと吸い上げ、呑み込みながら……そしてその一滴すらも残さないように徹底的に舌で、唇の内側で嘗めて、吸い付いてくる。 「あぁ―――っっ」 吸い付かれ、むしゃぶられる感覚にすら思わず快感で身悶えれば。思う存分しゃぶりつくしたアイルたんがくぽぁっと唇を離す。 しかし唇からはねばぁっとした糸が引いている。暗闇の中なのに、夜目になれてきた俺の目ははっきりとそれを捉えている。不思議な感覚だった。 ―――そして、アイルたんがマジで妖艶っ!うわあぁぁぁっ!これで惚れないなんて無理!いや、もともとべた惚れですけどぉっ!! 「ひあぁっ」 そしてそして俺の尻の穴に何かぁっ!いや、確実にこれは。 「さて、解そうか」 アイルたんは俺の蕾に人差し指を突っ込みながら、妖艶に微笑んだのだった。

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