10 / 58

正面から見たい※

「えっ!?ちょっ…、遠田さん!?」 ネコヤが慌てて体を捩る。 自分はすんなり咥えるくせに、 自分がされると慌てるんだな。 普段の俺なら、そんなところ 絶対に咥えたくない。 見るのすら気分のいいものではない。 薬のせいか…、それともネコヤのそれが あまりに可愛らしいからだろうか。 「そんなとこっ、舐めなくていいのにっ!やだぁ…、うぅ…」 顔を隠そうとする手を押さえつけて 目を合わせたまま口淫を続ける。 こうして見ると、やっぱり女みたいな顔をしている。 俺と同じ性別だとはとても思えない。 黒目がちな大きな目に涙を溜めて喘いでいる。 薬の効果が薄れたのか 興奮はしているが、ネコヤの力に 敵うようになってきた。 これでは俺の意思でネコヤを 抱こうとしているみたいじゃないか… 「もっ、いいから!早く、キて」 やはり、俺の口淫ではネコヤは 達せないようだ。 口を離すと、ネコヤは四つん這いになり 尻を突き出してくる。 が、俺はそれを仰向けにした。 「えっ!?ちょ、なに!?今更ヤリませんとか無しだからね」 「違う。顔見たい」 「なっ…!?はぁ!?もしかして、遠田さんって童貞!?」 ネコヤがギャーギャー喚いてるけど 顔が首まで真っ赤だし、照れてるんだろう。 黙らせるように、俺はネコヤの膝抑えて ゆっくりと中に入り込んだ。 「ンアッ…」 ネコヤは待ち望んでいたように 体を震えさせる。 その瞬間を正面から見ることができて 俺は少し満足した。

ともだちにシェアしよう!