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飯田さんの応援

今日働けば、あとは長期休暇だって日に 飯田さんが1人でお店に来た。 「あ、いらっしゃいませ」 「久しぶりだね、ネコヤくん」 実はあの日以来、会っていない。 数日空いてしまったからか、少し気まずい。 「えっと…、こないだは樹さんと急に帰ってしまって、すみませんでした」 「樹?…、ああ、遠田か!いやあの日は本当にごめんね。ちゃんと誰にも言ってないからね! でも、2人がちゃんと進展してて良かったよ」 「ありがとうございます」 進展が何のことかよく分からないけども 約束を守って貰えててよかった。 「遠田、いつも帰省してるけどさ もしかして、ネコヤくんも行くの?」 「えっ?あ、まぁ…、はい」 僕の口から教えて良いのか分からないけど どうせ嘘がつけないから頷く。 「そうなんだ!へぇ…、遠田もやるなぁ。 緊張すると思うけど、頑張ってね」 なぜか飯田さんに励まされて 僕は曖昧に微笑んだ。 本当に緊張してるんだよね。   「あ!俺がお店に来たの、遠田には秘密ね。 あれ以来、ここに来るのを阻止されてるんだよなぁ」 飯田さんは困った困った、と苦笑いしながら パンを2つ買って帰って行った。 何しに来たんだろう? いや、パンを買いに来たんだろうけど。 多分、僕たちのことを応援してくれてるし 飯田さんのためにも樹さんには秘密にしよう。

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