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第4話
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次の日目覚めて、やはり芳樹は後悔した。
芳樹の素肌にしっかり絡みつく小麦色の腕。
振り向くとそこには、幸せそうな顔で眠る裸の新垣がいた。
それ以来、芳樹の部屋へ新垣が来ては、身体を繋げるようになった。
会えば身体を求め合うだけの関係だ。
抱き心地などいいはずもない骨ばった芳樹のどこが気に入ったのか、新垣は芳樹の身体を求めてくる。
芳樹はセックスの経験が乏しい、まして男との経験など無かった。
そんな芳樹はまるで思春期を取り戻したように新垣とのセックスに溺れた。
新垣のいたわるような優しい愛撫は気持ちいい。
若者らしく激しく中を犯されるのも嫌いじゃない。
だが身体を合わせるほどに、芳樹の虚しさが募った。
会えば喜んで身体を開くのに、終わってしまえば心に穴があき、風が吹き抜けていくような気分だ。
新垣は真っ直ぐ見つめ、愛の言葉を紡いでくれる。
それでも信じられなかった。
新垣が誰よりも誠実な男だということぐらいわかっている。
でも……
男同士の恋人が、太陽のもと堂々と歩けるわけもない。
セックスだけが、二人を繋ぐ行為だと思おうとしても、芳樹の心は救われなかった。
きっと、こんな関係を続けていたら、どちらもが後悔する日が来るのではないかと。
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