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第23話 活性期の幕開け。
「はぁっ、んあぁっ」
「んむっ。んはぁっ……あぁ、リリヤの蜜は、美味いな」
ぺろり、と妖艶に舌なめずりをしてくるシュレヴィは、相変わらず美しい。そしてまるでとろける蜜をしゃぶるようにれろれろと啜ってくる。
「あっん、ここ、どこだとっ」
「ん?私とリリヤの愛の巣だろう?」
それはそうかもだけど!
ここはシュレヴィと俺のために用意されたテントだけど。
テントなんだよ、テントの中なんだよ!?
「誰かに、聞かれたらっ」
「心配するな。遮音結界を張っている」
「だからって、誰か入ってきたらっ」
「入れなくしてある」
「そ、それなら安心……できるかいっ!!」
「ふっ。そんなに照れなくとも。だがそんなリリヤもかわいい」
そう言って、シュレヴィは俺に蕩けるような笑みを向けながら、再びれろぉっと俺の蜜を舐め上げた。
うぐぅ~~っ!
一体何でこんなことに!?
***
俺が毎晩シュレヴィといっちゃいっちゃしているのは、魔物討伐のために設けられた拠点のテントの中だった。
今は魔物の活性期でもある。魔王の血を引くシュレヴィも、この時期はどうしても昂るらしい。だからこそこうして討伐部隊に同行し、夜の相手を務めることは承諾したけど!
俺も魔物討伐とか、加わった方がいい?と申し出たものの、魔力の扱い方はまだまだと言うか今までぶっ放してきたばかりで調整ができない。
周りに被害が出ても困るしと言うことで、魔物討伐時は医療班として後方部隊に入っているユッシのお手伝いをしている。
本来はユッシの方が侍従なのだけど、ここでは俺の方が役に立たないからなぁ。聖女のユッシの方が重宝される。俺もユッシのお手伝いで役に立てるならいいかなぁと引き受けた。
そしてこの魔物の活性期はだいたい3か月くらいに渡って起こるものである。
初月はちらほら魔物が増えて来て、2ヶ月目は最盛期。3ヶ月目はだんだんと落ち着いてくる。しかし特別強力な魔物や魔物が現れれば、3ヶ月目はとんでもない大規模討伐になるのだとか。
魔王グラディオスを除いて、最近は魔王が出現することもなく、せいぜい強力な魔物が出現するだけというが、戦場には交替でシュレヴィ、イェレミアス、魔王が派遣されているから、不測の事態でも対処できる。
その他、副団長もいるしユッシの父であるトルマリン男爵たちも討伐に加わっているのだ。
辺境伯領での魔物の活性期の討伐は、辺境に属する全ての領が協力し合っている。特に激化する場所ではなくとも、突発的に魔物が湧く時もある。そういう時に、辺境伯家から力を貸してもらえれば周辺の領にとっても安心だし、辺境伯家が魔物を抑制できなければ他の周辺領にも影響がでる。
だからこその団結なのだそうだ。
そして現在イェレミアスは交替制により現在辺境伯城を任されユッシと離れ離れで申し訳ないのだが、主人である俺がシュレヴィに同行する班に付いて来てくれている。因みに残る魔王は、突発的に他の地点や領地で強力な魔物が現れた時のために待機している状態だ。
特段強力な魔物が現れれば、ユッシは支援のために聖女として臨時出動することもあるそうだが、それは魔王もシュレヴィも同じである。
こうして魔物の活性期を乗り切るため、辺境伯領やその周辺でも討伐が始まっている。
先頭に立って極大魔法で魔物を圧倒するシュレヴィはとてもカッコよく、更にシュレヴィに続く騎士たちも勇猛果敢。
でもきっとシュレヴィやイェレミアス、魔王の魔法がなければ、もっともっと厳しい戦いになっていたのだろう。
後方部隊として精を出しながらも、シュレヴィの魔法の威力はとても高くて、遠くにいても魔法の衝撃とか、光やらが見えるのだ。
「さすがはラスボス、すごいですね」
ユッシが空の向こうを見ながら告げる。
そうは言いつつも、ユッシも回復魔法で騎士たちの手当てを瞬時にしてしまう。セラフィーネには及ばなかったものの、さすがは原作のヒロインで聖女である。
それに、セラフィーネと競い合っていた頃のユッシは転生前の記憶がなく、原作の強制力に沿って生きていた。
その反面、セラフィーネは原作には出てこず、この世界で授かった聖女の力を生かすべく鍛錬を重ねて今の地位にいる。
そしてユッシは転生前の記憶を取り戻し、前世で身に着けた総合格闘術を活かしつつも聖女の力で日々騎士たちの手当、辺境伯城での治療活動にも参加しているし、俺と出掛けた慈善活動でもその力を発揮している。
ユッシはユッシで、鍛えればセラフィーネと並べるのではとも思うのだが、本人は今更原作に沿って生きるつもりはなく、最推しに首輪とリードを付けながら日々辺境で楽しく暮らしている。
こうして、魔物討伐に於いてもヒーラーとして活躍しているし。しかも後方部隊と言えどたまに魔物が紛れ込む。そのための巡回の騎士も配備はされているのだが……。
ユッシに見つかったが最後。
あ、あれは世にも有名な、
「腕挫 十字固 ぇ―――っ!!」
紛れ込んだ魔物は、ユッシによって腕挫十字固をキメられていた。
魔物にもあれ、使えるんだ。ていうか、よくしかけようとしたな。ユッシすげぇ。
そして周囲から湧き上がる歓声。
「さすがはユッシさま!」
「俺もかけられたい!!」
「野蛮聖女!!」
まぁ、技かけられたがっているMは置いておくとして、“野蛮聖女”はちょっと。
そう思ったのだが、野蛮聖女と叫んだ彼は、ユッシにヘッドロックをキメられていた。
ひぇ―――。
ユッシ容赦ねぇ。魔物を容赦なく屠るシュレヴィ並みじゃねぇか。だがそれは味方だぞ、一応。反省したようなのでユッシが聖女の力で回復させていたけども。
そんな感じで、後方部隊で活動しつつも空の向こうで巻き起こる魔法の残滓にシュレヴィへの思いをはせながら毎日、拠点への無事に帰還を願っているわけだが。
***
「ほら、リリヤ。次は私のをしゃぶってくれ」
シュレヴィは蕩けるような笑みを俺に向けながら、自身の股間から聳える巨大な雄の根を見せつける掲げた。帰ってきたら帰ってきたらで、シュレヴィは辺境伯用のテントの中での甘い蜜の時間を目一杯楽しんでいた。
そして今夜は俺の蜜をしゃぶるのには飽き足らず、そんなことを言ってくるのだ。
ふひゃあぁぁぁ―――っ!シュレヴィの凶悪赤グロ棒~~っ!
「リリヤ、もう蕩けているぞ」
「あ、うぅっ」
俺の蕾はシュレヴィの華麗な指使いによって瞬く間にとろっとろになっていく。そして蕾まで蜜が滴りふかふかになれば、シュレヴィがその巨大なのを俺の蕾に咥えさせてくる。
「あ、ぁうぅっんあああぁぁぁ――――っっ」
シュレヴィのっ、シュレヴィのおっきいのが挿入ってくるぅ―――っっ!!
「あひっ、あぁっ」
「あぁ、リリヤっ。リリヤぁっ!」
興奮したようにシュレヴィのが俺のナカを掘削してきて、そして突き上げる。
身体のナカを突き上げる、強烈な快感。
さらにシュレヴィが腰を振って来て、俺の最奥を繰り返し貫いてくる。
「あ、ああぁぁ――――っっ」
何度も何度も穿たれ、そしてイキ喘ぐ。
そしてひと際激しく貫かれ、シュレヴィが俺の身体に覆いかぶさるように抱きしめて来る。
さらにナカでぐぷぅっと膨らみを帯びるシュレヴィの雄根から、熱々の汁が溢れ出す。
た、大量すぎるしぃ~~っ!!
いや、本当に。何故毎晩こんなことに。
俺にとっても、しゃぶってもらえれば魔力は落ち着く。
シュレヴィも高鳴る魔王の血を抑えられる。
それに、お互い愛し合っているのだから何を躊躇う必要があろうか。
ここが、魔物活性化における討伐の最前線でなければ。
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