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⑤
「ああっ…ヤバいってばぁ…」
「はッ…雪緒っ…絞め過ぎだ…!」
キスで誘う雪緒の身体を押し倒し、迷う事なく足を割り開く。
男相手に、初めてコトに及ぼうってのに。
雪緒に理性を奪われた俺は、完勃ちした自身の凶器を。雪緒の蕾へ…抵抗も無く突き立てる。
いきなり根元まで串刺しにされ、雪緒の身体がビクビクと跳ね上がる。と…痙攣する雪緒の性器からは、勢い良く白濁が飛び散った。
そんな淫らな姿に当てられ、俺はすぐさま腰を動かす。
初っぱなからがっつき過ぎだとは、解っていたが…
揺さぶる度に発せられる、雪緒の艶っぽい喘ぎを聞かされたら。
もう…止まる事なんて出来なかった。
「あんッ…気持ちイイッ…よ…!」
苦しくないかという不安も、多少抱きはしたが…。
俺がガツガツと攻める度、雪緒が歓喜の悲鳴で応えたので…遠慮なく貪る。
雪緒は顔こそ綺麗で、女に見えなくもなかったが。細くても筋肉質な身体。ふくよかな感触もない…れっきとした男そのものであって。
なのに全く気にならないどころか、俺の性欲を充分に掻き立ててくれるから凄い。
だからと言って、俺が完全なゲイになったとは思わないが…それもこれも、
「ああっ…好き、大好きっ…!」
「ッ…俺もだよ、雪緒…」
雪緒に惚れてしまったからこそ、なんだろうな。
「ンッ、ンんッ…そこっ、イッ…」
「ココ、か…?」
「ソコッ…もっと奥まで突いて…」
外見の割りに健気で真面目で。
意外と臆病なクセに…セックスとなれば、本来の淫らな生き物へと豹変する。
出会いなんてホント偶然だったってのに。
知れば知るほど俺は、コイツに魅せられ狂わされて。
「はッ…雪緒、雪緒ッ…」
「智さっ…ああっ…!」
溺れたい、そんな衝動にさえ駆られていた。
今までこんな貪欲になった事、なかったんだけどな…。
「も、ヤバいよッ…」
真冬に暖房も入れてないような部屋の中で。
汗を流し、身体から湯気を燻 らせ…初めて交わるソレに、我を失い食らい付く。
端から全力疾走。興奮も相成り、快感は軒並み急上昇して…。
俺も雪緒も限界がチカチカと…過り始めているのが判った。
「智久さっ、」
「んッ…?」
呼ばれて顔を見やれば、色気たっぷりな瞳に捕まり…
「中に出してよッ…智久さんの、せーしっ…」
全部欲しいなんて…可愛くねだられたなら。
断る理由なんか、先ず見当たらなかった。
「ああ…」
くれてやるよと、俺も大概ヤらしい顔で応え。
ピストンを更に強くする。
「ああっ…ヤダッ…イッちゃう!」
喘ぐ雪緒の入口が一際引き締まり、ギュッと俺の雄を戒めたなら。
「雪緒ッ…雪緒ッ…!」
「智さ…─────あアッ…!!」
俺の中心はドクリと熱を解き放ち。
ありったけの子種を雪緒の中へと、惜しげもなく注ぎ込んで…
雪緒のソレもまた同様の欲を、撒き散らしていた。
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