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「へへへ…」 「まだ見てんのか…」 「だって嬉しいんだもん~。」 あれから許す限り、何度も身体を重ね…迎えた夜明け。 最後、果てたまま意識を手放した雪緒に。 俺はサプライズを施した。 それはベタにもクリスマスプレゼントを、寝てる隙に与えておくと言うもので…。 目覚めた雪緒は、首元の違和感に気付いた瞬間。 嬉しくて泣き出してしまったもんだから──── とりあえずは、大成功ってとこだろうか? 「ホントは指輪が、良かったんだがな…」 段々と雪緒への想いを自覚していた俺は、ちょうどクリスマスという節目にけじめを着けようと発起して。 プロポーズならばと、密かにプレゼントを用意したんだが…。さすがに指のサイズは判らなかった為…やむなくネックレスを購入したってわけだ。 それはシンプルな、シルバーチェーンのクロス。 今は雪緒とペアで俺の首にも、同じ物がぶら下がっていた。 「こういうのって、重いもんだと思ってたけど…」 良いもんだねと告げる雪緒は、指でクロスを弄りながら飽きることなくそれを眺めている。 「…元彼とも、あったのか?」 つい気になり、口走ってしまったら…。 雪緒は目を見開き、俺を見上げた。 「ふはっ…気になるんだ~、ヤキモチ?」 からかわれてるのは解っていたが… 「そりゃあ…ソイツありきの、出会いだったからな…」 切っても切れないというか、色々思うところもあったので。敢えて正直に答えてみせた。 雪緒は驚いたよう、暫く黙っていたが… 「お互い苦学生だったしね~。実際同棲してた期間も、短かったから…」 そういった恋人らしい事は何もしてなかったよ、と。雪緒は答えると、俺の胸元へと擦り寄ってきた。 「はぁ…幸せ過ぎて、怖いや…」 ぽそりと漏らした雪緒を、俺はぎゅっと抱き締めてやる。 「俺はもう、離すつもりないんだがな…」 付き合う時は、常に一生掛けて大事にするのがモットーで。 結局はそれが、重いだのなんだのと言われ。 今までの恋愛は上手くいかなかったんだが…。 雪緒にはむしろ、このくらい言ってもいいんじゃねえかなと思う。 「オレ軽そうに見えて、結構面倒くさいよ?」 意外とヤキモチ妬きだし、すぐネガティブになるし。それこそ毎日好きだって言ってくれなきゃ、不安になっちゃうかも…。 そんな弱気な雪緒に、俺はつい苦笑を漏らす。 「なら相性ぴったりだな。」 俺だって負けず劣らずというか…雪緒で初めて自覚したけど。束縛したいなんて告げたら、雪緒は笑いながら抱き付く腕に力を込めてくる。 「いーよ…智久さんになら、」 縛られたい───なんて、エロい声で囁かれたなら。 勘違いした俺の中心は、散々吐き出したってのに… バカみたく疼き出してしまった。 「せっかくクリスマスなんだから、さ…」 今年もふたりでお祝いしよう? ケーキにシャンパン、チキンにクラッカーも買ってきて…キスの愛撫に身体を跳ねさせながら、雪緒が上擦った声でそう告げてくる。 けど、その前に… 「もっと愛し合おうな…」 「ん……」 メリークリスマス─────愛してるよ。 Happy X'mas♥️

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