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第70話 火属性の魔物討伐 3日 返り討ち ※
「う…う…ん………いてて」
頭がガンガンする。
アソコも背中もヒリヒリして痛いし、身体が凄く怠い。
坂井の奴、ガツガツしてそんなに俺のこと抱きたかったのかよ。
次からは手加減するように言わなくちゃな。
あー、身体中がベタベタして気持ち悪い。。
エイプに身体洗われるの嫌だなー。
エイプ?
!!!
「ああっ………くそっ……」
そうだった…坂井公彦……アイツはもう死んだんだ………
坂井が俺のこと愛してるって……幻視薬が効いている間は幸せだったな。
ぽろっと涙がこぼれる。
ごしごしと手で拭うと気持ちを切り替えることにした。
泣いている場合じゃないこんなことろで ウジウジしていたら死んじまう。
生きて絶対に帰るんだ。
くそっ、それにしてもケツがめちゃくちゃ痛え、セプターの奴やりたい放題しやがって本当に酷い目に会った。
ん?さっきからずっとパンパン何かをひっぱたく音がうるさいな。
床に脚を下ろして、反対側のベッドを見るとセプターがガストーを襲っていた。
「はっ💜はあっ💜ふーっ💜ふっ💜ふっ💜んんーーーーーッ💜」
「あ゛っ、あうっ💙ああああっ💙あうっ💙うぐっっ」
こえええっ、マジか。ヤッてる音だったのかよ。
惚れ薬と幻視薬、二つの薬をミックスしたせいなのか?
すげーな、ずっとヤリっぱなしかよ。
もしあれが自分だったとしたら怖すぎるっ!!
野獣が獲物を食い荒らすようにガストーを一心不乱に抱く姿は愛情も思いやりもないように見える。
「ひっ、いっ、あっ💙うぐっっ、あああああっ💙」
つか、なんでガストーがヤラれてんだ?
ま、俺は助かったけどな
ガストーは激しく身体を突き上げられながら抵抗もせず、ただボロボロ泣いている。
ははは、いい気味だ。
俺も初めての時は泣いたぜ。
俺の身代わりにヤられて少しは生意気な態度を反省しろ。
セプターの脱ぎ捨てた服と一緒に魔法石のアクセサリーも地面に落ちている!
ラッキー、一緒に脱いでくれて助かった。
今セプターに近寄ったら また俺も襲われそうだもんな。
セプターのアメジストの魔法石 を拾いガストーのネックレスに通して身に着けた。
手間かけさせやがって これで安心して討伐に行ける。
二人に気づかれないように、こっそりとテントから抜け出した。
テントの外に出ると太陽が黄色くて眩しい。
直ぐ側に昨日まではなかった別の大きなテントが建っていた。
「フェリス達はこの中か」
朝飯の用意をさせようと中に入るとフェリスとアリージャが幸せそうに裸で抱き合って寝ていてムカついた。
「おい、フェリス起きろ!!」
「は、はいっ!み、神子様!!お、おはようございます。ゆ、昨夜ゆうべはお疲れさまでした」
俺の無言の視線の先に気がついたフェリスは慌てて隣の男を起こした。
「お、起きなさいアリージャさん。み、神子様にご挨拶をして下さい」
「うーん、………おはよーございます。オークト様ぁ💗チュ💗朝からするぅ?」
寝ぼけているようでフェリスの手にキスをして迫っている。
フェリスの身体中に赤い斑点が沢山付いていた。
「へえええ、俺が大変だった時にお前らお楽しみだったみたいじゃないか」
「み、神子様、ももも、申し訳ありません」
「アリージャお前、俺には抱かせないって言ってフェリスとは寝るのかよ」
「え、あはは、神子様おはよーございます。だってこうなったのは神子様達に当てられちゃったんだもんねー💗」
「………」
フェリスに同意を求めるけどオロオロして答えられない。
この糞ビッチ、お前なんか願い下げだ。
「フェリス身体が気持ち悪い。『ヒール』と『ウォッシュアクア』をかけろ。あと腹が減った」
「は、はいっ!」
フェリスはベッドから飛び降りて甲斐甲斐しく俺の身の回りの世話を始めると放置されたアリージャは悔しそうだった。
ざまあwww
「オークト様ぁ💗」
「な、なんでしょう?」
朝食にありつけた頃、アリージャがフェリスにすり寄ってきた。
フン、この糞ビッチ、フェリスのことが好きなんだな。
それなら俺にだって考えがある。
「フェリスぅ💗」
「は、はい神子様」
アリージャの真似してやると、困った顔のフェリスと ムッとしたアリージャが俺の方を見た。
「聞きたいことあるんだけどぉ💗」
「は、はい」
笑顔で言ってやった。
「セプターにはいつまでヤラせておくんだ?」
「は、はい?」
「俺の代わりにガストーがヤラれている。そろそろ止めないと二人共死なないか?」
「ひぃっ!!まだしてたんですか??た、た、大変だっ!!どどど、どうしましょう」
「とりあえず寝かして引き離せば良いじゃないか。そういう魔法あるだろう?気力も体力も減っているだろうから魔法耐性があっても簡単に魔法にかかるんじゃないか?」
知らないけど
「はいっ、今すぐやってきます!!」
食事の途中でバタバタと医療用テントに入って行った。
俺が朝飯を食べ終わっても、フェリスはテントから出て来る気配がない。
「………遅いなー、オークト様」
「返り討ちにあってセプターにヤラれてるかもなーー」
アリージャの不安を煽ってやると真っ青な顔をして慌ててフェリスの応援にむかった。
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