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第15話
花火大会の後、居酒屋行った。義兄は上機嫌で酒を飲んでいた。俺も義兄程ではないが、体がふわふわするくらいには酔ってる。ふらつく義兄を支えながら家まで帰ってきた。
「こんなになるまで飲まないのにどうしちゃったんだよ」
「嬉しかったん…だ。大輔がいるから」
「分かったからしっかり歩いて」
居間まで連れて座らせた。義兄は俺の腕を掴んだまま離さず体勢が崩れた。
「うわ!」
支えきれず義兄に抱き付くように倒れた。離れようとした俺の体を義兄が後ろから引き寄せた。
「ふざけるのもいい加減に……!」
「大輔…ちょっとだけこのままで……」
義兄は俺を抱き締めたまま、心地良さそうな寝息を立て始めた。俺も正直、体を動かすのが面倒だった。義兄の心臓の音と呼吸する度、ゆっくりと上下する体の動きに俺は微睡み始めた。
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