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第13話 はじめてのヒート ②

「晴人さん…怖い…」  瞳から、ポロポロ涙が溢れ、晴人にしがみつく。 「瑞稀、大丈夫だよ。落ち着けるようにしてあげるから、少しだけ待ってて」  瑞稀のヒートに当てられ、理性が飛びそうになるのを晴人は必死に耐え、キッチンの引き出しの中にある『ラット抑制剤』を取りに行こうとすると、 「やだ…晴人さん…どこにも行かないで…」  瑞稀はより晴人にしがみつく。  部屋中に広がり、濃度を濃くしていく瑞稀の甘い香りは、晴人の理性を崩し始め…。 「クソ…、毎日、薬を…飲んでいるのに…」  奥歯を噛み締め、晴人は耐える。 「晴人さん…お腹の中が…切ない…」  瑞稀の体の中で、今までに感じたことのない熱の塊が生まれる。  熱が全身に広がり出すと、どうしようもなく晴人が欲しくなり、瑞稀は晴人の手を、瑞稀は硬くなった自分の楔と腹部に当てた。  すると晴人の瞳の奥が鋭く光り、瑞稀をそのままソファーに押し倒す。  晴人に貪られるような感覚に陥った瑞稀の後孔や楔からは蜜が溢れ出し、じんわりとジーンズを濡らしていく。 「助けて…」  晴人の首に腕を回し、しっかりと抱きつくと、晴人の香りがし、少し気持ちが落ち着いた。 「愛してるよ、瑞稀…」  甘い声で囁かれるだけで、腹の奥がキュンキュンと疼く。 「抱いてもいい?」  晴人は瑞稀の髪を優しく撫で返事を聞くまで待ち、瑞稀は返事をする時間も惜しむように、晴人に抱きついた腕に力を入れた。 「はい…」  晴人の耳を甘噛みをすると、晴人の香りが鼻腔をくすぐり、瑞稀の頭がふわふわする。 「大切にする…」  晴人は瑞稀の首筋に、何度もキスを落とすと、その度に痺れるような感覚が、骨の奥まで響いてくる。 「晴人…さん…。晴人…さん…」  キスをされ、痺れが体に響き渡るたびに、瑞稀は晴人の名前を呼び、 「好きだよ瑞稀…、愛してる…」  晴人も何度も囁き続ける。  その言葉だけで、瑞稀の頭は真っ白になり、蜜は溢れ出し、部屋中瑞稀の香りでいっぱいだ。  晴人は瑞稀の首筋や胸元に、沢山の赤い印を残しながら、瑞稀の服を脱がしていく。  次第に完全に上半身があらわになると、白い肌が高揚しほのかに赤く染まる。  晴人がピンク色のぷくりと硬くなった瑞稀の乳首の周りを一舐めされただけで、ビクンと体が揺れ、達しそうになる。  乳輪の周りを、晴人が尖らせた舌先で刺激すると、瑞稀の腰は小波が打ち寄せるように、無意識のうちに小さく上下し、焦ったい刺激が乳輪から広がり、乳首とジーンズの中の楔は、痛いくらいに硬くなっていく。  神経が乳首に集中しているようで、刺激に我慢できなくなった瑞稀は、恥ずかしさで顔を伏せながら、舐めて欲しいと晴人の顔の前に胸と乳首を突き出した。 「怖くない?」  晴人が聞くと、瑞稀は潤んだ瞳で頷く。 「好きだ、瑞稀…」  硬くなっているピンクの片方の乳首を、晴人は口に含みキュッと吸い、もう片方の乳首を親指と人差し指でつまむ。 「はぁぁ…あ…ン…」  乳首からツンッとし刺激が、直接腰の奥に響き、瑞稀が吐息を吐き出すたびに、甘い瑞稀の香りが放出される。 「気持ち…いい…」  思ったことが言葉となって、瑞稀の口をついてでた。  それを聞いて、晴人は嬉しそうに微笑むと、瑞稀の乳首を吸い上げたり、カリっと甘噛みしたり、舌全体を使って下から舐め上げたり、おしこんんだり…。  指先を使って、摘んだり、捏ねたり、弾いたり、押し込んだり…。

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