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第46話 牛すき焼き

牛すき焼きが好物だと思われている。 いつも着物で、その雰囲気に似合うからだろうか。 牛すき焼きの時は、翔優の性欲が高まっているときだ。 牛すき焼きの時は日本酒をお供にする。 食事が終わると風呂に入る。 翔優が背中を流しに来る。 翔優は服を着ているが、僕の体を触ってその気にさせていく。 上半身から下半身にいき、股間を優しくなでられる。 僕の精神としては性行為に何も感じないが、体は生物として反応する。 そういう意味で、体をその気にさせるのだ。 泡を洗い流したら、先に翔優は出ていく。 風呂から上がり、浴衣を羽織るが、どうせ脱がされるからまともには着ない。 寝室に行くと、翔優がベッドメイキングをし、お香を焚いて準備がしてある。 ベッドに座ると、着たばかりの浴衣をめくられ、まずは翔優がフェラチオをしてくる。 普段の家事と同じくらい丁寧に、念入りに舐め回す。 ある程度のところでベッドに寝かされ、あとは翔優の好きなように触られ、舐められる。 キスをして、首筋を舐められ、乳首を弄ばれる。 大抵、僕は無反応だが、翔優は毎回懲りずにこの儀式をする。 最後は、咥えながら強くしごく。 口の中に出すのも、いつものことだ。 翔優自身は服を脱がない。 自分のを僕の前で出したこともない。 擬似生殖行為が終わると、翔優は僕に丁寧に寝巻きを着せて、部屋を出ていく。 一緒に眠ることはないし、性交中に言葉を交わすこともない。 自分のは、おそらく自分の部屋で出しているのだろう。 あくまで、翔優は家政婦の範疇でやっているようだ。 一時期、定期的に娼婦や男娼を呼んでいた。 自分には、恋愛として人を好きになる心がなかった。 せめて、性行為による快感があるかと試してみたが、それもなかった。 家庭を持つことに憧れはなかったから、何も問題はなかった。 ただ、翔優がなぜか僕を求めてくる。 この習慣について、翔優との会話で話題にしたことはない。 勝手に始まって、勝手に継続されている。 嫌か、と言われれば、”どうでもいい”が正解だ。 性愛に鈍感なのだ。 身体的にも精神的にも、何も感じないのが僕だ。 抵抗するのも面倒で付き合っている。

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