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第47話 初夜 ⑦

「愛しいユベール……」  耳元で囁かれると全身が痺れていき、耳を甘噛みされるとビクッと身体が震えた。  首筋から肩を通り横腹を、触れるか触れないかの力で殿下が指で撫でていく。  身体がふわふわと浮くような感覚に陥る。  もっと触って欲しい。  もっと触って、知らない世界に連れて行って欲しい。 「ぁ…ぁっ……はぁぁ……ぁっ」  殿下の指が何度も身体を這わされれるほどに、熱い吐息が漏れ始める。 「アレク、様…それ…変な…気持ちに…なり…ます…」  下腹部に何かが集まってきて、お腹の奥がきゅっと締まる感じもする。  気持ちいい。  その気持ちよさに流され続けたい。  アレク様の顔が見たくて振り返ると、視線がぶつかる。 「嫌か……?」 「あッ……っ」  這わせていたアレク様の指が、次第に啄むようなキスになり、下腹部の刺激が楔に集まる。 「変…です……。|楔《ここ》が。変、です……」  今まで体験したことのないような疼き。  自分がおかしくなってしまいそうで、もうやめて欲しい。  でももっと触って欲しい。  アレク様の優しい唇の感触が全身に伝わって、ゾクゾクが止まらない。  やめないで欲しい。  もっとして欲しい。  反応し硬くなってきた楔に手をおいた。 「少し苦しそうだな」 「あッッ……ああ……ッ」  後ろからアレク様に抱きしめられ、急に乳首を指で捏ねられる。  乳首と同時にもう片方の手で楔を扱かれ、身体がビクンと大きくはねた。  一瞬何が起こったのかわからなかった。  頭の先からつま先まで、得体の知れない快楽が一気に駆け巡る。 「怖いか?」  頭を撫でられながら耳元で囁かれると、もうそれだけでとろけてしまいそう。  問いかけにフルフルと首を横に振ると、 「いい子だ」  そう言って殿下は僕の耳の裏に口付けをした。  アレク様に褒められると、先程の快楽とはまた違う満たされた気持ちが満ち溢れてきそう。  もっと褒めて欲しい。  頭を撫でて、耳元で囁いて、僕だけを見て欲しい。  「もっと……褒めてください」 「!」  背後でハッと息を飲む気配がした。 「いい子だユベール。俺に身体を預けて」  もっと褒めて欲しくて、言われた通りに身体の力を抜いて、大きくて逞しいアレク様の体に身を任せる。  乳首を捏ねられたり弾かれたり、強弱をつけられながら楔を扱かれると、行き場のない快楽が身体の中でどんどん大きくなっていく。  気持ちよすぎて頭が働かない。  後ろから抱きしめられ、アレク様の心音が背中ごしに伝わってくる。 「ハァァ……ウん…はぁぁ…ああ……」  今まで感じたことのない刺激に、熱い吐息と甘い声が大きくなっていく。  楔をしごかれる度に脚を大きく開いてしまい、楔の裏を暖かなものが伝うのがわかる。  自分の声ではないような喘ぎ声を、アレク様に聞かれたくなくて手で口を塞ぐが、どうしても声が漏れてしまう。 「ひゃ……あ、ぁぁ……ぅふ……んあっ」  こんな声を聞かれるのは恥ずかしい。  抑えなくては……。  両手で口を塞ぐと、楔を擦るアレク様の手が早くなり脚はガクガク震え、もうどうしようもなくなってくる。 「声を我慢するな」

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