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第9話-1 やさしくして**

*これから先性的な表現を含みます。苦手な方は注意してください。  仕事の合間に男同士のヤりかたを調べた。 「う、後ろを使うんだろ?」  正確には使ったと言うべきか。あの時は酔いすぎて曖昧にしか覚えてないが、嫌じゃなかったのだけは覚えている。 「うん。そうだよ。だからほぐさないと傷つけちゃうからね」  安住の指が俺の後蕾の周辺を円を描くようにマッサージしだした。 「倉沢はあの時が初めてだったんだよな?」 「あたりまえだろ!」 「そうか。僕が初めての相手だったんだな」  安住が感慨深そうに言う。やめてくれ~。羞恥心に居たたまれなくなる。 「倉沢。やっぱり続きはベットでしよう。優しくするから」 「うっ……」  そんな甘い声で囁くな。断れねえじゃないか。  慣れとは怖いもので俺は安住とキスが自然に出来るようになっていた。これは正直に自分も好意を持ってるってことなんだろうなと思う。だって安住じゃない奴とだなんて想像するだけで気持ち悪い。 「俺は男が好きなんじゃなくて安住が好きなのかな?」 「……! 倉沢。いま……好きって?」 「なんとなく……そうかなって」 「流されてくれたのか?いや、なんでもいい。僕は倉沢が好きだよ」  嬉しそうに俺を抱きしめる背中にぶんぶん振られてる尻尾が見える気がする。全身で喜んでるようで可愛い奴だなと思う。 「うつぶせになって。腰を上げてくれる。大丈夫。僕しか見てないから。恥ずかしがらなくていいからね」  とろりとした液体が尻に垂らされた。 「なっなに?」 「ジェルだよ。怖がらなくていいよ。滑りをよくするためだから」  冷たかったのは最初だけで塗りたくられてるうちに暖かくなってきた。安住の指が少しずつ俺の中に挿ってくる。違和感が半端ない。無意識に指を締め付けてしまうようで安住が興奮してるのがわかる。 「んぁ……ぁ……っ」 「声出していいよ。痛かったら言ってね」  時間をかけて安住は根気よく俺の内部をほぐしていく。 「倉沢……息をつめないで。緊張してるんだね。前も触ろうか」 「え?ぁあっ……まっ……て」  挿入した指はそのままに、残る片手で俺の雄を扱き始める。すでに半勃ちだったモノが扱かれることで完全に勃ちあがった。 「んぁ。なんか……変。……ぁっ!」  ビクビクっと身体が反応する。なんだ?ぞくぞくとせり上がってくる感覚に急に怖くなる。 「変じゃないよ。ココが倉沢のいい場所なんだね」 「俺の? ……んぁっ」  トントントンと小刻みに刺激され身体がビクビクと反応する。安住の両手がせわしなく動き俺は前と後ろの刺激に喘ぐだけになっていた。 「あ……あず……あずみぃ……んああ」 「いいよ。イって。一回イっておいたほうがいいね」  その言い方ってもしや俺は何回もイかされるのか? 「くぅっ……はぁはぁ」

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