41 / 98
第41話
やや湿気を含んだベッドに倒れる。いつも呆れてしまうが、気付いた時にはズボンの中に手を入れられていた。
本当に汚いからやめてほしいんだけど……絶対やめないよな。
小さなため息をつきながら、覆い被さるルネに好き放題させていた。疲れのせいか少し投げやりになっている。
後ろからぎゅっと抱き込まれ、前のものも優しく握られる。
「ルネ、ェ……ッ」
「うん。苦しいだろうから一回イッて」
これなら恥ずかしくないでしょ? と囁かれたものの、溢れ出る先走りがいやらしい音を立ててより卑猥にさせている。ルネの掌は自分のせいでぬれているし、例え見えなくてもどんな状態なのかは容易に想像ができてしまう。それにもう先端から、シーツに雫を落としてしまっていた。
身を捩ったりシーツを噛むことで快感を抑え込んでいたが、激しく上下に扱かれて絶句する。
「あっ駄目、そ、んな……駄目、イク、イッちゃうっ」
「いいよ。いっぱい出して」
ぐんっと強く引っ張られる。根元からカリに指が滑ったとき、あまりの気持ちよさにイッてしまった。
「あっ……あ、あぁ……っ!」
ルネの一言が嫌に響いていた。いつもより長い射精にくらくらする。ようやく最後の一滴が出た、と思った時には、シーツと彼の手がびしょぬれになっていた。
「……っとに、この変態!」
「えー、でも楽しいじゃない。私は照れる君を見るのも大好きだし。ほら」
腰と肩に手を回され、仰向けにされる。するとイッたばかりの真っ赤な性器がぴくぴくと震えていた。
「変態だなんて、君の方がよっぽどいやらしい姿をしてるよ?」
「くっ……見んな!」
「却下。美味しそうだから食べちゃう」
ルネはそのまま下へ移動し、ノーデンスの性器を口に含んだ。
「ひっ!」
今イッたばかりだというのに。もう出せるものもないのに、ルネは激しく前をしゃぶる。戯れに会陰を揉まれ、鼠径部をなぞられる。気持ちよくて、そして苦しくて泣きながら喘いだ。
「……すごい。こっち触ってないのに緩くなってる」
ようやく離れたと思いきや、今度は尻の奥に指が充てられた。
「今日は指だけでイッてみる?」
「へ、そんな……んっ!」
ずぷぷ、と何かが中へ入ってくる。彼の指が一本……、二本。中を広げるように掻き回し、蹂躙していく。
尻から愛液が溢れる体質というのは未だに笑ってしまう。ルネが少し動かす度に中から溢れ、粗相をしたように周りをぬらしてしまった。
人によっては子どもを産んでから全くぬれなくなることもあるそうだけど、自分は収まる気配がない。彼に触れられた途端、むしろ喜ぶようにぬれるから憎々しい。
「気持ちいい?」
「き、もちい……っ」
三本の指に身体を支配される。もう羞恥心は消えて、無我夢中で腰を振った。もっと奥まで、彼の指でこすってほしい。
「ルネ、もっとぉ……もっと強く、ごりごりって……」
「いいよ。いっぱい擦ってあげるね」
指を入れていた角度が変わる。掌が尻にぴったりと当たり、さらに奥へとくい込んできた。
瞬間、身体が跳ねる。ルネの手の動きはそれを押さえるように速くなった。液体が弾け、ルネの服を汚していく。
つま先が天井に上向き、腰がひとりでに高くなる。おむつでも変えてもらうような体勢で、派手に絶頂した。
「あ…………っ」
まともに呼吸できず、口を開けたまま震える。
最悪なことに、もう死んでもいいと思うほど気持ち良かった。
だけど時間と共に理性も戻り、自己嫌悪に駆られる。指ごときであんな痴態を見せてしまったことが恥ずかしい。……いや、昔からよくされてたかもしれないけど。
「すっきりした?」
「すっきりどころか魂持ってかれた感じがする。もう動けねえ」
「あはは、ちょっと寝よっか。起きたら夕飯にしよう」
ともだちにシェアしよう!