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1日目:挟み撃ちの快感の中で
「…ふ、あぁ…ア、──ン…っ──う…ぅん──っ──。」
「ここで、だいぶ気持ちよくなってきたなァ…?腰を振って、おねだりか。処女穴の持ち主にしては感度がいい。…なら、予定よりちぃと早いが、反対側からも責めてやろう。」
「は…んたい──がわ…?」
濡れた二つの指でくちゅくちゅと揉み込まれるだけで、頭の芯がぼうっとなる。今、前を触られればあっという間に射精して楽になれるというのに、目の前の青年はそんなシンジの倦 んだ快楽を無視して、びっしりと器具が並べられたテーブルのような台の上から、先の丸い、ステンレスのように滑らかな金属でできた棒の中の一本を選んで取り上げた。
それが何を意味するのか解らず、霞の掛かった視界で小首を傾げるシンジの視野の中で、ザラキアは端整な顔でさっぱりと笑いながら、想像もつかなかいような恐ろしいことを口にするのだ。
「今から、このプラグをお前のガチガチになった竿の中に挿れてやるからな。…ま、最初はちっと痛いだろうが、すぐにブッ飛ぶ。──さぁ、暴れんなよ?じっとしてろ…。」
「い、嫌ぁッ──!ウソでしょ──?そんなところ…、やだ、…い、挿れないで…ぇ──つ…!」
それは明らかに、尿道プラグやブジーと呼ばれる類のものだ。そんなところに異物を入れられるなんて、考えたこともなかった。あまりの恐怖に凍り付き、悲痛な声を張り上げるシンジの拒絶は、当然聞き入れられることはない。はしたなく口を開き、だらだらと先走りを零していた鈴口の先端へ、冷たい丸い金属の棒がつぷんと押し込まれていった。途端に、電撃のように背筋を這い上る焼け付くような痛みに、大きく仰け反ってガチャガチャと拘束を揺らしながらシンジは絶叫する。
「痛──、いたい、痛いッ──、やめてください、抜いて、抜いて──ぇ…っ…!」
「ハ、そりゃ当然こっちも処女か。仕方ねぇ、我慢しろ。そのうち、ここを犯されるだけでも雌 みてぇにイキまくれるようになる──。ほら、力抜けって。最初だけだ…。」
「イッ──ぐ、…うぅ──ッ…!ひぃ…ッ──!」
棒の後ろを指先で軽くトントンと叩きながら、異物を受け容れるようにはできていない精液の通り道に、少しずつ棒を飲み込ませてゆくザラキア。少しずつ細い尿道プラグが押し込まれていく度に、そこには灼熱の苦痛が生じる。全身にじっとりと汗を浮かべて地獄の責め苦に耐えるシンジの中で、再びしこりを揉み込むように二本の指が動き始めた。
そこへの快感に気を取られて力の抜けた狭すぎる道の中へ、ずぷんっ、という感触と共にプラグが深々と沈み込む。一本の硬い棒を通された屹立 が、ひりひりと疼いて仕方がなかった。
そして、耐えがたい程に長く続いた挿入の苦痛は、金属棒の先端がコツンと身体の奥を叩いた途端、瞬く間に真逆の感覚に塗り替えられてしまう。
「ひ…ぎ──ッ、…ア、あ…ぁ…あァ、──う…ッ、あぁ…っ──!」
瞬間的に、脳髄に電撃が加えられたのかと錯覚した。ぽってりと腫れ上がるまで嬲られて敏感になったシンジの前立腺を、牡の器官の奥深くの壁の方から金属棒で押し込むように刺激される。いくら情けないと思っても、喉の奥からは壊れた蛇口のようにだらしのない悲鳴が迸り、縛り付けられた手足がビクビクと波打った。
指とプラグ、その双方で性感帯を直接挟み撃ちにされる、到底経験したこともない感覚は、快楽というよりむしろ拷問に近かった。いっそ射精してしまえば楽になれるのに、二本の指と金属のプラグをクチュクチュと器用に操りながらスポットを押し潰すことで生じる快感は、シンジに吐精を許してはくれない。
代わりに、じわ、と腰の奥からせり上がってくるものがある。そこに身を委ねてしまえば、頭の中が塗り潰されて本当におかしくなってしまいそうで、口角からとろとろと涎を垂らしながら顔を歪めて回らない舌で必死に叫んだ。
「や──ぁ、…なに…か、来そう──ッ──、…あ…ぅ、…怖い…っ──!」
「おお、気に入ったか?こうされると、スポットを直接握られてるみたいだろ?…よしよし、ご主人様 が見ていてやるから、きっちり中で空イキして見せな──!」
円を描くようにクリクリとプラグを動かされ、同時に、二本の指が交互に動いて限界まで高められたしこり全体を余さず揉み込んできた。ただでさえ性的なことには疎い肉体の奥深くを、後ろと前から巧みに攻め立てられてしまえば、無力なシンジに我慢などできるはずもない。
ぐるり、と視界が裏返るような錯覚を覚える。何もない虚空に放り出されたかのような無重力感に続いて、身体の中で無数の花火が勢いよく弾けるような、断続的なキツ過ぎる快感。
「来…る──、…ぁ、…イく、イく…ぅッ──!…ひ、ぅ──イくの、止まら…な──ぁッ…。──ッ…ひ、ぃ、…また…来る──っ…!」
初めて味わう、射精を伴わない絶頂感だった。イッても尚、執拗に膨れ上がった前立腺をしつこく捏ね回され、目の前が白く染まるほどに何回もイカされ続けた。
淫らな器具に縛り付けられた全身をひくん、ひくん、と痙攣させてのたうち回るシンジを、ザラキアは目を細めて満足そうに眺めている。
「いいか。これが、中でイくってことだ。延々とイキ続けられるなんて最高だろ?まあ、やりすぎると気が狂っちまうかもしれないけどな…。」
「あぁ…、あたま──溶けちゃう…、お尻イく、ぁあ、また──イ…っ──。」
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