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第10話 傑と礼於
傑は眠っている礼於の顔を見ていた。頬を撫でる。長い睫毛が影を落とす。朝の光が僅かにカーテンの隙間から入ってベッドルームは明るくなって来た。礼於の顔が綺麗に見える朝の光が好きになった。
一人じゃない、という事の豊かさを思う。礼於を腕に抱き取って口づける。
「う、うん、傑。」
手を伸ばして求めて来る礼於の顔。もうこれ以上望むものはない。
頭から食べてしまいたい気がするが、耳にキスするだけで我慢だ。
そんな傑の顔も、神々しいほど慈愛に満ちている。
「傑、愛してる。」
耳から首筋に舌を這わせてタトゥーにも口づける。
寝ぼけているのか抱きついてきた。その胸の突起を舌で転がすように吸い付くと
「あ、あん、気持ちよくなっちゃうよ。」
昨夜の、愛し合った痕跡が残っている。礼於のペニスが大きくなったのがわかる。
「礼於、起こしちゃったね。風呂に入ろう。」
風呂で丁寧に洗う。昨夜の痕跡を洗い流す。
「ん、ん、指が入ってるよ。傑、意地悪だ。
気持ちよくなっちゃう。」
「洗ってるだけだよ。勝手に感じてるんだろ。」
礼於が傑の大きくなっているペニスを探って握る。
「エッチなこと考えてるでしょ。ここが大きくなってる。」
傑の腰が気持ち良さに震える。
「昨夜あんなに激しかったんだから、ここを休ませてあげないとな。
礼於が欲しくなっても我慢するよ。」
指で洗いながらシャワーで流す。
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