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第45話 円城寺
円城寺は礼於に溺れた。
礼於は、ほぼ強制されるように円城寺と暮らし始めた。他に行く所が無い。円城寺の世話になるしか無かったから、しつこいセックスも我慢した。
店が終わると二人で帰って来て円城寺のオモチャにされる。
「一緒に風呂に入ろう。」
いつもの事だ。身体中点検されているようだ。
「うん、かわいいよ。裸にするのも俺の楽しみだ。礼於は体毛が薄いな。良く見せて。」
足を広げて,恥ずかしい格好をさせられる。
でも、もっと嫌なのは、何か道具を使われる時だ。
「開発してやってるんだよ。これが忘れられなくなるよ。」
いやらしく笑う円城寺に、嫌で嫌でしょうがないのに身体は反応してしまう。
「気持ちいいだろ。後ろも解して、入れられるように少しずつ広げよう。」
ディルドを入れられる。初めは小さい物。ローションをタップリ塗って、だんだん大きくして行く。
「一晩中、入れっぱなしにしておこう。」
「嫌だ。痛いよ。お店に行けない。」
「じやあ、行かなくていいよ。
お尻を解すのと、感度を上げる為にペニスにも、ビーズを入れておこうか?」
「わっ止めろ。円城寺、ボクあんたを嫌いになるよ。」
「気持ちよくなるんだけどなぁ。
少し我慢してみろよ。」
元々円城寺なんか好きじゃない。この頃はもう嫌で嫌で仕方なかった。
(早く自立して一人の部屋が欲しい。
絶対円城寺なんか入れない部屋だ。」
いつも優しいお客さんの菫ちゃんに泣きついて部屋を探してもらった。不動産屋だと言っていたから。
やっと一人のマンションに引っ越したのに、鍵は円城寺に取られてしまった。
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