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第52話 コスプレ
「披露パーティの事なんだけど、
みんなでコスプレしたらどうかしら。
今、礼於が言ったでしょ、ドラァグクイーン姿、やってみたいって。凄い美人になるわよ。」
傑が
「コスプレ?私は何をするんだ?」
「もちろん観音様。数珠かけて拝む!」
礼於が言う。
「おいおい、やめてくれよ。
なんかカッコいい勇者とかがいいな。」
「あら、傑ちゃん、案外ノリがいいわね。
みんな自分の殻を破って、楽しいわよ,きっと。
コスプレしない人でも、仮装とか,仮面舞踏会みたいなのやるとか。」
これは楽しそうだ。この所、辛い過去の事を思い出したり、楽しくない事ばかり続いたから、たまには面白い事をやろう、とみんなに声掛けして、打ち合わせに一回、集まる事になった。
傑と礼於が家に帰ってきた。
「ねぇ、今日ボクが一番驚いたのは、藤尾さんの事。傑は知ってたの?」
「いや、今日初めて聞いた。
藤尾さんがゲイだったなんて。
以前、女性をエスコートして店に来たことがあったような、気がするけどなぁ。」
傑は今まで、藤尾さんは女好きで、また、女性にモテるイメージだった。
セックスも強くて、千人斬りをしたとか、しないとか。最後は男に行き着いたって事なのか?
傑は最初から男が好きだが、、途中から変わるなんて事もあるんだなぁ、と感慨深い。
やっぱり、攻め、だよな。まさか受け,って事はないだろう。
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