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第64話 衆道

「可愛いなぁ、これ。気持ちいいのか?」 (こいつは男の経験があるのだろうか? リードされたら俺が女役なのか⁈) 色々な事を考えてしまうが、心に反して逸物が痛いほど勃起している。 (触って欲しい。握って欲しい。俺も触りたい。) 名都も 「ヤバい、オレ凄く興奮してる。 集さんに抱かれたい。」  ストレートに言われて、俺が入れてやる方か?と考えた。 「お前は初めてじゃないのか、ここ。」 その逞しい傷だらけの身体を撫でまわす。 「どうしたらいいんだ。 俺,男を抱いた事ないぞ。」 「オレは男しか愛せない。 オレ、集さんを夢中にさせる自信があります。」  名都が下着を脱がせて尻を触った。男っぽい指が感じる所を熟知しているように探る。優しく触る指に腰が震える。 「おい、俺は何をしたらいい?」 「そのままで、じっとしていて。 気持ちよくなりますよ。 気持ちよくさせてあげる。  集さん,オレは男をイカせるの、上手いですよ。オレに任せて。力を抜いて。」  初めての経験だ。 (俺は58才だ。 いろんな修羅場も見て来たが、まだまだ知らない事がある。これだから人生は面白い。)  などと考えていたが、気持ちよくなってしまった。ずっと名都が欲しかったのか?身体が気持ちいい、と震える。こいつの指使い。 「名都、いやらしいな。指を入れるのか?」 「ダメですか?いい気持ちにしますよ。」

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