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第67話 結婚披露パーティー
いつものカップルが集合している楽屋は大忙しだ。
「傑、何だかすごいね。ボクドキドキして来た。」
小鉄に化粧されて人間離れした美しさの礼於が傑に抱かれている。まだ衣装を着けていないジーパン姿で傑の首から離れない。
「可愛いよ。凄い美人だ。このまま ベッドに連れて行きたいよ。」
礼於が抱きついてキスをもらっている。
「うーん、口紅が取れるわ。」
小鉄が怒っている。
こちらではミトがやはり美しく化粧した妖艶な顔でロジに抱きついている。
「ロジ、僕もう疲れちゃった。抱っこして眠りたい。」
ロジが愛おしそうに抱き寄せて口付けている。
ハジメとタカが緊張した顔でこちらに来た。
タカが美人だ。あまり化粧した顔を見た事はなかった。なかなかの美女だ。
尊が得意の女装でレイモンにエスコートされて来た。これもまた美人だ。薄いドレスがレイモンの野獣のコスプレと似合っている。美女と野獣。
名都はさすがに女装はしていない。
筋肉はハジメに劣らないマッチョだし,傷だらけの身体だ。女装ではなくギャングの格好。
1960年代のフランスのフィルムノアールから抜け出したようなギャング。往年のアランドロンかジャンポールベルモントか?
ボルサリーノが良く似合う。それをエスコートしているのは藤尾さん。もう、そのまんまギャングのボスだ。葉巻咥えて、ダブルブレストのスーツ姿。似合い過ぎだ。
6番目のカップルは小鉄とジョー。今日は裏方も仕切って大活躍だ。なんと花魁道中の姿。デカい身長が、高いポックリ下駄でなおさらデカい。帯を前で結び、裾を左手で持って、ホストの淳が禿(かむろ)の役で手を取ってサポートしている。
ジョーちゃんは粋な着流しで町人の役だろうか。遊び人かな?
ハジメと傑とロジャーはそれぞれおしゃれなスーツで決めている。
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