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第80話 天空の湯

 アソコが大きくなりそうなので、急いで身体を流してその半露天の風呂に飛び込む。  傑に抱きついて、礼於が耳元で囁く。 「さっきもしたのに、ボク困ったなぁ。」 お湯の中で傑が握ってくれる。傑のモノも固くなり始めた。見つめ合って笑ってしまう。  他の人たちも似たようなものだ。タカはハジメに抱きついて筋肉を触っている。  お湯の中の気持ち良さで、みんな抱き合ってうっとりしている。  大きな一枚ガラスの外に海が広がっている。 「海、きれいだね。」  小鉄とジョーが入って来た。ドラァグ・クィーンだけに、二人とも綺麗なスレンダーな身体だった。ドレスを着るためだ。 「なんか、小鉄って色っぽい。ボクたち一緒に入っていいのかな?」  ジョーはいくらか男っぽいが、ゴツい感じはしない。二人はいつも二人の世界にいるような空気をまとっている。誰も邪魔出来ない。  続けて、今度はゴツい代表?藤尾さんと名都が入って来た。みんな一瞬息を呑む。ミトが 「名都、凄い傷!海でサメと戦ったの?」 「あはは、まあそんなところだ。」  全身の凄い傷痕と筋肉隆々な身体は、その場にいるみんなの目を釘付けにした。 「大浴場に入るのは、遠慮しておこうと思ったんだけど。」  藤尾さんが優しく傷跡を撫でている。 「これは、名都の勲章なんだよ。 誇っていいんだ。みんなに見てもらいたかった。  名都、愛してるよ。」 ヒューヒュー。 「熱いなぁ、のぼせそうだ。もう飯だろ。 冷えたビールが飲みたい。タカ、俺たち先に出よう。」  ハジメに続いて、みんなも出て来た。 「藤尾さんと名都はもう少しイチャイチャしてから出てください。飲み物用意しておくんで。」 傑たちもそう言って出て来た。

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