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第88話 ハジメとタカ,傑と礼於
ハジメとタカ。
「ふふ、項(うなじ)が好き。」
首筋に舌が這う。髪から首に移動した。
項にキス。
「くすぐったいな、そこ弱いんだ。」
ソファで抱き合って、お互いの弱い所を攻める。
「じゃれあってるワンコだな。」
「ねぇ、お風呂に入ろう。」
坪庭の見える所に半露天の大きな陶器で出来た露天風呂が設えてある。ここにも掛け流しの温泉がなみなみと湯を湛えている。
裸になって、タカが聞く。
「ハジメのこの凄い筋肉はいつから?」
「インドから帰って来て、何も考えられなくなって、ジムでひたすら筋トレしたんだよ。
その時、ガンジーにも出会ったんだ。」
ガンジーはハジメの筋トレ仲間だ。
「オレ、この筋肉も好き。」
肩から胸へ大胸筋を撫で回す。
タカの唇が胸の突起を見付けた。
「わっ、ダメだよ。
気持ち良くなっちゃうだろ。
タカのも吸わせろ。」
ハジメの舌で優しく転がされて、乳首が固く立って来た。
「ああ、ん、女の人みたいだ。恥ずかしいよ。」
後ろに回ってバックハグ。
「タカはいつも煽るなぁ。」
傑と礼於も二人の部屋に帰って来た。
「やっと二人になれたね。傑はウヰスキーの話になると楽しそうだね。」
「ああ、地味な仕事だけど私は好きだな。
それと、酒を飲むのが好きだから。
礼於も酒、強いな。」
「酔っ払って傑を困らせたい。
もっと何か飲もう!」
部屋の冷蔵庫にも、いろいろ入っている。
「取り敢えずワインかな?」
「あ、ピノがあった。これ飲もう。」
フルサイズのボトルが置いてある。ワイングラスに注いで、
「カンパーイっ。」
「うん美味しい。」
「これ、地ワインだね。この土地で作ってるクラフトワインだ。この辺りはピノの産地なのか。
国産ワインも美味しい。飲みやすい。」
「ライトボディだからか、軽い感じ。」
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