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第101話 集蔵と名都

 名都に抱かれて、いつも感動する。男の身体は快感が深い。こんな所も感じるのか。  集蔵は、この年になって未知の世界の扉が開いたような気がしていた。人間の欲望は計り知れない。名都は生粋のゲイだ。男の身体を知り尽くしている。集蔵は、自分の、年も、顔も、身体も超えて、名都との性愛に溺れているが、未知の世界を見せてくれる名都に不安も感じる。  いつまで、年老いた自分を愛してくれるだろう。執着が生まれる。醜いだろう。老醜を晒すのは、嫌だ。 「集さん、いいですか、オレのセックス。 オレ集さんに夢中です。お願いだから,オレを捨てないでくださいね。」 名都自身,今まで、こんな事を他人に懇願した事はない。 「もっと若い恋人が欲しくないのか?」 抱きついてくる名都が愛しい。 (こんな俺でいいのか?) 「集さんでなければ、嫌です。集さんだけが欲しい。」  抱き合ってお互いにその身体を弄る。 「気持ちいいです。あなたのその身体を全部オレの物にしたい。いつも裸で抱き合いたい。 あなたの身体は気持ちいい。ずっと触っていたい。」  体毛の濃い集蔵の身体を愛撫している時の名都は本当に気持ちよさそうだ。 抱きしめて 「好き、好き、集蔵、熊さんみたい。 この身体から離れられない。」 集蔵の逸物を握って 「はあ、立派だ。集蔵は入れて欲しいですか? お尻も気持ちいい?オレのも握って。」  名都のモノは鍛え上げられた芸術品のようで 黒光りしてそそり立っている。耳元で 「大きいの,欲しいですか?」  ローションに少しだけ媚薬を混ぜて集蔵の後孔を解していく。

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