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第102話 藤尾集蔵

「あ、あ、あ、我慢出来ないっ、名都入れて。」 後ろから抱かれて深く貫かれる。 「あ、あ、焦らすなよ。そこ、凄いっ。」 「集さんかわいい。いいですか?気持ちいい? 奥がいいですか?あ,締まる。あ、イクっ。」 腰を震わせて二人でイッた。まだ中に入れたまま、後ろから抱かれて、逸物を扱く。 また元気になってしまう。 「集さん絶倫です。オレのほうがもたないよ。」 二人とも抱き合って果てた。 「もう、年を考えないとな。 名都、こんな俺でいいのか?」 「集さんじゃなきゃ嫌です。」  新宿桜会は、小競り合いの多い新宿でも、 「武闘派」で通っている。  半グレや不良外人の多い新宿でも、タマ(命)の取り合いなら一歩も引かない猛者ぞろいだ。  今の所、李たちチャイマを抑えられているのは、極道の中でも桜会だけだ。  数年前、血で血を洗うチャイニーズ・マフィアと極道の抗争を、力で抑えたのは佐倉組長だった。一時、新宿は、終戦直後の広島のような無法地帯になった。平成の新宿死闘編として、語り草になっている。何人も死人が出た。  警察と話し合いの末、形だけ責任を取るという事で組長が懲役に行った。府中刑務所。  留守を預かっているのは若頭の片桐だ。代行として、組を回している。若いもんの人望は厚い。  アオはそんな所に預けられた。数日後、 「今度は誰に頼まれたんだ?」 「日本人だよ。小銭でオレたちの命が買えると思ってるクズだ。芸能事務所をやってる。  藤尾さんを殺して来いって。」 藤尾と名都が一緒に、組の事務所に事情を聞きに来た。 「あの男か?寺田とかいった。バー高任にいた。 すまないねぇ、こんなガキ預けちゃって。」 「いえ、藤尾さん預かりの大切な客人です。」 若いもんの教育も行き届いている。

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