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第106話 傑と礼於

 帰って来て激しく抱き合った。フロアで踊って火を付けられてしまった。ソファに飛び込んで貪るようなキスをする。傑のシャツに手を入れて肌を弄る。 「どうした、礼於。 スィッチ入っちゃったね。可愛いなぁ。」 「ボク、傑がいるとすぐ欲情しちゃうんだ。 こんなの嫌い?」 「嫌いじゃないよ。礼於〜っ。」 傑の大きな手で触られるのが気持ちいい。 ゴツゴツした指なのに繊細な動きをする。 「傑、誰にでもこんなに優しいの?」 「何それ? じゃあ、礼於は誰にでもそんなに感じちゃうのか?」 「あ、違うよ!ごめんなさい。」 「こんな事するのは、礼於と、だけだよ。」 傑の厚い胸板を、手を伸ばして全部抱きしめる。 「なんか安心。傑がいれば大丈夫、って思える。」 抱きついている礼於の頭にキスを一つ落とす。 「藤尾さんに、迷惑かけてしまったな。 奴ら、こっちにも何か仕掛けてくるかもしれない。一人で歩くなよ。 出かける時はいつも一緒だよ。」  傑の首に手を回して、口づけする。不安を煽るその口を塞ぐ。 「わかった。いつも傑にくっついてるよ。」  礼於のキスを受けてまた、傑の手が背中から下に降りてくる。キスしながら抱かれてお尻を掴まれるのがすごく感じる。  もうお互いに大きくなって、兜合わせになる。 腰を押し付けて 「傑、凄い。こんなに固くなってる。」 「これか?ほらこんなに、、」 抱き合った二人の身体の間で、窮屈そうに大きくなっている。礼於が、耳元で囁く。 「欲しい。ちょうだい。これが好き。」 「ああ、礼於、頭が溶けそうだ。」 礼於が口で愛してくれる。 いつも、セックスにつながる愛の時間。 新鮮な驚きと共にある。

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