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第114話 アオ

 アオは痩せている。ガンスにもっと太れ、と言われる。顔立ちも可愛らしい。優しそうで整っている。それで男に目を付けられる。  生きるため,男に抱かれた。男娼ではない。 蛇頭の男たちに可愛がられ、大事にされて来たと思う。 「可愛い、おいで。」 イルスも好きだが本当はガンスがもっと好きだ。  二人ともアオとセックスはしない。二人で愛し合う。アオはいらない。でもたまに仲間に入れてくれる。じゃれあって舐め合って抜き合う。 「どうしてオレには入れてくれないの?」 「欲しいのか?どっちとしたい?」 「うん、両方。」 「いつもガンスは受けなんだよ。入れて欲しいなら俺だ。いいのか?」 ガンスはアオをその手で抱きながら、 「イルスにしてもらえ。」 アオはガンスの耳元で 「オレ、ガンスに入れたい。」 「え、大丈夫か? この前、途中までしたけどな。」 イルスがアオを抱いて激しく口づけした。 「じゃあ、ガンスを貸してあげる。」 イルスのお許しが出た。 「ガンス、その身体、すごいね。筋肉がすごい。 傷も凄い。いっぱい修羅場を潜って来たんだね。」 アオの手がガンスを撫で回す。 胸の筋肉に頬ずりして舌が這う。 「あは、くすぐったいな。」 「もう、笑わないで!」

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