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第118話 藤尾とロジ

 バー高任、に藤尾さん達がやって来た。藤尾さんと名都、ロジとミト。 「倶楽部の帰りだよ。傑の耳にも入れておいた方がいいか、と思ったが、何を言ったらいいか、わからなくなった。  いつもなら俺一人でカタはつく、と思われる案件だが。」 「ミカドさん絡みの事でしょうか?」 「傑は勘がいいなぁ。でも、ミカドから離れた。 あの寺田ってのが、チャイマにタレ込んだんだ。 寺田はチャイマをいいように使ってるつもりだが、チャイマはそんなに甘くない。  寺田は、虎、を起こしたんだ。もう寺田の手に負える範囲を超えた。」 名都が、 「また、藤尾さんを殺れ、と刺客を送り込んで来たんだが,同じ奴だったんで、藤尾さんの知り合いに預けたんだよ。チャイマを抜けたがってたからな。」 「本気で人を殺せるとは思ってないだろうが。 ほんの子供だ。  逃げて来た、匿ってくれ、という事だったからチャイマにして見ればただの脅しだろう。 鉄砲玉にされたガキが可哀想だ。」 藤尾さんが 「チャイマは以前から、俺を挑発して、バックにいるのが誰だか知りたがってた。  それがあのご老人たちを怒らせた。」 「だんだん、事が大きくなっているのか?」 ロジも心配そうだ。 「抗争になるとかの問題じゃないんだよ。 ヤクザ同士の小競り合いなら、放って置けばいいんだ。」 「ロジャー先生、何か、気づいてるんだろ。 あの老人と、奥、の存在に。」

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