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第156話 アイレイ
古株のバーテンダーはアイラをアイレイという。昔の呼び方か。
礼於は、アイラに来て初めての夜を過ごした。ここに二人でいるのが奇跡のようだ。
アイラ島は緯度は日本の札幌より北になる。その割には寒くないが、冷涼な西岸海洋性気候は夏でも15度以下、冬は4、5度くらい。過ごしやすい。島の人はみんな素朴でフレンドリーだ。
傑に抱かれて安心して眠った。朝になって
「礼於、起きられるかい?」
昨夜は激しく求めてしまった。抱き潰してしまいそうだ。
目覚めて可愛らしく抱きついてくる。一年前まで、当たり前に,毎日愛し合っていたのが、失って初めて、その大切さに気がついた。
「礼於、私は愚か者だ。こんな大切な礼於を手放すなんて。もう、二度と離さないよ。」
「う、うん、傑、起きてたの?」
礼於は蕩けそうな顔をして甘えて抱きついて来た。
「辛い思いをさせたね。愛してるよ。」
可愛らしく抱きつく礼於が愛しくてならない。
「起きれるか?シャワーで洗ってあげたいけど。」
「じゃあ、シャワーの前に、も一回する?」
「わっ、その顔は悪魔の笑顔だ。
するよ!何回でも。」
柔らかく傑の形になっている礼於の中が、傑を誘っている。
両手で尻を掴んでその固いモノが入って来た。礼於は後ろから繋がって抱かれるのが好きだ。そして手が前に来て、礼於のペニスを扱く。
「ああ、ダメ、傑に仕立てられて、もの凄く敏感になってるの。何度もイッちゃう。」
礼於の首に,後ろからキスで印をつける。
「いっぱい付けて。傑のだ、って。」
久しぶりに背中の龍も、なんだか生きてるように蠢いている。
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