157 / 200
第157話 ミセス・ジンジャー
「そのまま中にちょうだい。」
礼於の中に精を注ぎ込む。
「あ、ああ、礼於っ。」
二人とも、朝からぐったりしてしまった。腕枕で抱き寄せると
「傑のが溢れて来る。」
「あ、シャワーで洗おう。洗ってあげるよ。」
礼於の中を何度も指を入れて洗う。
「汚れてない。きれいだ。もしかして礼於、何も食べてないんじゃないか?」
汚してしまうのを恐れて、礼於は食事を制限していたようだ。
「バカだなぁ。倒れちゃうよ。美味しいものをたべさせるよ。」
愛しさのあまり抱きしめてその唇を貪る。
「傑に言うのはずかしいけど、逢えたらすぐに抱いて欲しくて。」
「ああ、礼於。」
美味しいスモークサーモンを食べに行った。蒸溜所の隣にカフェがある。カフェはジンジャーの奥さんがやっている。ミセス・ジンジャー。全て手作りのハムやチーズがとても美味しい。
焼きたてのパンとたっぷりのミルクティー。
「レオ、ハギスは食べた?」
「ボク、ハギスはいいです。
ノーサンキュー。こめんなさい。」
「やっぱり苦手な人は多いのよ。この頃の若い人は、あまり食べないわ。」
ミセス・ジンジャーが笑う。旦那のジンジャーも来た。
「レオ、蒸溜所、見学するかい?」
「傑の働いてる所だね。見たい!」
「食事が済んだらスグルに案内してもらって。」
傑と見つめ合って、頷く。
「私の大切な場所だ。」
ともだちにシェアしよう!