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第157話 ミセス・ジンジャー

「そのまま中にちょうだい。」 礼於の中に精を注ぎ込む。 「あ、ああ、礼於っ。」 二人とも、朝からぐったりしてしまった。腕枕で抱き寄せると 「傑のが溢れて来る。」 「あ、シャワーで洗おう。洗ってあげるよ。」 礼於の中を何度も指を入れて洗う。 「汚れてない。きれいだ。もしかして礼於、何も食べてないんじゃないか?」  汚してしまうのを恐れて、礼於は食事を制限していたようだ。 「バカだなぁ。倒れちゃうよ。美味しいものをたべさせるよ。」 愛しさのあまり抱きしめてその唇を貪る。 「傑に言うのはずかしいけど、逢えたらすぐに抱いて欲しくて。」 「ああ、礼於。」  美味しいスモークサーモンを食べに行った。蒸溜所の隣にカフェがある。カフェはジンジャーの奥さんがやっている。ミセス・ジンジャー。全て手作りのハムやチーズがとても美味しい。  焼きたてのパンとたっぷりのミルクティー。 「レオ、ハギスは食べた?」 「ボク、ハギスはいいです。 ノーサンキュー。こめんなさい。」 「やっぱり苦手な人は多いのよ。この頃の若い人は、あまり食べないわ。」 ミセス・ジンジャーが笑う。旦那のジンジャーも来た。 「レオ、蒸溜所、見学するかい?」 「傑の働いてる所だね。見たい!」 「食事が済んだらスグルに案内してもらって。」 傑と見つめ合って、頷く。 「私の大切な場所だ。」

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