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第165話 日常

 傑が何か本を読んでいる。礼於は忘れられてる様で面白くない。邪魔したくなる。猫と同じだ。  読んでる本の上に横から顔を出す。 「わ、邪魔して来る。礼於は退屈なのか? おいで。」 「うん、抱っこして。」  今まで礼於はこんな風に誰かに甘えた事はないのだろう。傑自身も母の記憶はほとんどない。 どこかで生きてるかもしれないが、もういいのだ。  礼於を優しく抱き寄せて、頭を撫でる。口づけをする。耳を舐める。首筋に舌を這わせながら、時々強く印をつける。あとは何もしないで、ずっと抱きしめている。そんな時間が大切に思える。    手を繋いでいる。顔を見て微笑む。確認して、また互いに別のことをする。こんな幸せな時間。  礼於は『ディアボラ』に復帰した。傑はバーを再開した。  午後8時頃から12時ごろまでホストの仕事をしてタクシーで『バー高任』に帰って来る。  それから2.3時間手伝って一緒に帰る。 それからが二人の濃厚な時間。何か食べたり,お風呂に入ったり・・そしてベッドに入る。  優しく解して広げてくれる、傑の長い指。キスしてるだけで、もう身体が欲しがっている。 「は、あ、あ、」  何度でも慣れることはない。新鮮だ。お互いの固くなったモノを擦り合い握って扱く。  「だめ、そんな所、舐めないで。」 足を広げて尻を舐められると、気持ち良さと恥ずかしさで、興奮してしまう。 「礼於は恥ずかしいの? こんなに固くして悪い子だ。」  傑が口で愛撫してくれる。礼於も傑のモノを咥える。傑に組み敷かれると最高に感じる。   

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