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第196話 タトゥー

 サルとトニー、二人はタトゥー愛好家だそうだ。グレースに彫ってもらう。  腕とか、見える所にもたくさん入っているのにまだ増やしたいらしい。  白薔薇さんたちも見ている。レオンは、スーツの上着を脱いでシャツのボタンを外し、片腕を出した。 「おお、キレイだ。なんと目がある。 あの人だ、あの人の目だ。」 サルがハジメを指さして言っている。意味がわかってハジメが来た。 「ノーノー!ディス アイ イズ マイカズン。」 レオンの腕を持って説明している。 「そうそう、この人はハジメ。この目は従兄弟の傑だよ。わかったか?」 グレースも苦笑いだ。何度説明しても納得いかないようだ。 「二人並べて見せないと理解されないかも。」 ハジメが呆れて、 「これから傑の店に行って、二人並べて説明するか?」  レオンも一緒に「バー高任」に行くことになった。白薔薇さん達も帰るというので、レオンも少し早いが上がる事にした。  傑にメールで、早く帰るから、グレースとその友人、ハジメとタカ、と一緒だ、と伝える。  ハジメとスグルを並べて見せなければ納得しないだろう。二人の違いは、傑の背中の龍だ。  6人でタクシーに分乗して帰って来た。

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