40 / 45
弄ぶ 7
意識を手放して、眠りに落ちていったアルヴァを抱えて床に横たえた。
その片脚を腹につくほど抱え上げる。
柔軟な関節はそれを難なく受け入れた。
怒張を咥え込んでいた後孔は、微かに口を開けて赤くつややかな粘膜を覗かせている。
脚を曲げると腹圧がかかり、白く粘ついたものが流れ出してくる。
ジャハムは二本の指を挿し入れた。
その中で指を動かし、ぐちゅりと撹拌すると奥から白濁が溢れた。
下腹がひくついて、アルヴァの喉元が上下した。
「……ん、ん…っ」
意識は浮上しないが、その刺激に声を洩らし喘がせる。
眠ったまま愁眉を寄せながら脱力していた。
洗練された立ち振舞いの美しい男が今見せているのは、劣情を催すのも当然であろうというしどけない姿。
弛んだままの内壁を指で押し拡げ、注がれた体液を排出させようとする。
武骨な太い指を、奥まで含ませて掻き出した。
体内から流れ出てくる、あえかな感覚に再びぞくりと腰が震える。
「スケベが」
空いた片手で脇腹に触れ、手のひらを上らせる。
行きついた胸元を撫でてから、その先端を軽くはじいた。
「……あ、ぁ……っん……」
官能のまま抑える理性はなく、鼻を鳴らして甘い声を絞り出した。
肌はどこも敏感であった。
短い間につくり変えられた、潔癖なはずの騎士はそれと知らず身もだえる。
乳首を転がしながら隘路を開かせると、媚肉は奥に誘うように、きゅっと指を締め付けた。
尾てい骨へ流れる白濁を湯で落とす。
粘膜を開かせて、泡立った精液が出てくるのを見ていた。
内壁のぬるついたひだが、指に絡んでくる。
眠りながらも震えを起こすそこは、当人が思っている数倍は強欲であるのだ。
「そんなに欲しいならいつでも抱いてやる」
胸の先にやった指が、ゆっくりと円をえがく。
瞑じた瞼がわずかに動いて、水滴を刷いた長い睫毛が揺れた。
高い鼻梁、あわく開いた薄い唇。
傍で見れば、その美貌の完璧な造形の繊細さを窺い知る。
硬く勃起している乳首をねっとりと捏ね回した。
「……ふ、ぅっ……ん、っ……」
そのたびに息を洩らす。
下腹がひくついて、収縮する後孔から熱された粘性のものが、とろりと零れ出ていった。
ともだちにシェアしよう!