36 / 42

第36話(倉木と律※)

「ハァ…ハァ…ハァ…」 「ハァ…ハァ…律、大丈夫か? 」 「翔さん…ヤバい…俺…立てないかも…」 律は座り込む。 「飛ばし過ぎたかな…でも先は長いぞ? 」 「えっ? アッ? 翔さん! 」 倉木は律を担ぐとそのままベッドまで連れて行き、律をベッドに放り出す。 「うわっ! 翔さん、ベッド濡れるぜ? 」 「大丈夫! どうせ後で洗濯するんだから」 ニヤリと笑って、律に覆い被さる。 「ちょ、翔さん? アッ…耳は…ダメ…だって…アッ…ンッ…」 「そういえば律は、耳が弱かったんだっけ? 」 倉木は更にペチャペチャと耳を舐めだした。 「アッ…ンッ…ンッ…ヤッ…アッ…」 自分の耳を舐められ、その音を自分で聞いて、頭がおかしいなりそうだった。 「翔さん…俺…もう…辛い…」 「律、まだまだだよ。俺は君の全身を舐めたいんだ」 倉木は耳から首筋、鎖骨へと、唇をはわせていく。 「アッ…アッ…ンッ…」 倉木の愛撫は余りにも気持ちよく、快感に身を任せる。 乳首も舐められ、そのまま倉木は下半身まで降りていく。 「翔、翔さん? ま、待って…ンッ!! 」 2回もイカされたのに、今度は口に加えられ、律は腰がヒクヒクする。 「そ、それは…待って…アッ! ンッ…アッ…ハァ…ハァ…ヤッ…」 今までに経験した事のない快感に律は何も考えられなくなった。 「ハァ…ハァ…ンッ…アッ…ム…ムリ…」 泣きそうな律の声に、倉木は1回離した。 「ごめんね、律。暴走したね」 チュッとキスをして、今度は律のお尻を触りだした。 「1回、こっちに集中しようか? 」 倉木はジェルをつけて律のお尻りに指を入れていく。 「アッ…」 (クッ…や、やっぱり…俺が受け…なんだな…夢より凄すぎて…攻めたいなんて…言えないわ…) 「律、苦しくないかい? 」 「く、苦しいけど…思ったより痛くない…」 「なら、よかった。少しづつ広げるから待ってね」 倉木は律の中に早く入りたいのを我慢して、ゆっくり指の本数を増やしていく。 「ハァ…ハァ…クッ…ンッ…ンッ…」 少しづつ、気持ち良くなってきた律は声が漏れでてきた。 「律…ヤバいね…俺…我慢するのがやっとだ…」 律の姿に思わず声が上擦る。 「ンッ…翔…さん…ンッ…我慢…しなくて…いい…アッ…もう…きて…」 「律…君って奴は…俺を煽るの天才だな? ちょっと待ってて」 倉木は自分の準備をする。 「律、こっち向いて…」 「ンッ…アッ…」 キスをしながら、ゆっくり律の中に入っていく。 「ンッ…アッ…」 「ハァ…ヤバい…すぐ…イキそうだ…」 「いい…よ…アッ…翔さん…ンッ…が…ハァ…気持ちいいなら…俺も…ンッ…アッ…嬉しい…アッ…」 「だから…煽るなって…ハァ…クッ…」 少しずつ激しく動き出す。 「アッ…アッ…ヤッ…ンッ…いい…翔さん…アッ…気持ち…いい…よ…アッ…アッ…」 律は気持ち良すぎて自分から腰を降りだした。 「コラ…そんな…動く…な…ハァ…ハァ…ンッ…」 「アッ…だ…だって…気持ち…ンッ…ンッ…アッ…よくて…アッ…アッ…」 「律…大好きだよ…」 「アッ…お…俺も…アッ…ンッ…大好き…翔さん…ハァ…ハァ…」 「律…もう…限界だ…」 そう言うと倉木は、激しく動く。 「アッ! アッ…アッ…は…早い…アッ…アッ…ンッ…アッ…ハァ…ハァ…アッ…アッ…ンッ…イ…イクッ…ンッ…ンッ…ンッー!! 」 「ハァ…ハァ…律…俺も…ンッ…ンッ…クッ…イクッ…ンッ!! 」 倉木はそのまま律の上に倒れこむ。 「ハァ…ハァ…翔さん、大丈夫? 」 「ハァ…ハァ…ああ…久しぶり…だから…さすがに…ハァ…疲れた…」 そう言ってゴロンと仰向けになり、律を腕枕して抱き締め、 「やっぱり、君は最高だな! 」 「なんだよ、それ? 」 「想像してたより、律は魅力的だったって事だよ」 「えっ? 翔さんも俺とする事、想像したりしてたの? 」 「も? って律もしてたのかい? 」 「あっ…うん。俺、男同士は初めてだから、受けか攻めかわかんなくて、どっちもシュミレーションしとこうと思って…」 「えっ? そっち? ハハ、それはしてないな? 攻める事しか考えて無かったよ」 「あっ、やっぱり…」 「ふーん、俺が受けかー、別に律がやりたいならいいけど? 」 「いや…今日の体験して…俺には当分無理そうだからやめとく…」 「フフ、じゃあその気分になったら教えてくれ、楽しみにしとくよ! 」 律のおでこにキスをして笑った。 (いや、絶対俺の攻めは翔さんに負ける…もっと勉強しなきゃ! いつか翔さんを抱いてやる! でも…気持ち良かったし、しばらくは受けでもいいかな) 結局どちらでもいいや、と思っている律だった。

ともだちにシェアしよう!