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同棲編 斉川と雪 後編※
斉川は唖然とした。
バスローブを脱いだ、雪は裸にエプロン姿だったからだ。
(俺は幻を見てるのか? )
斉川は自分が願い過ぎて、ついに幻を見たのかと、錯覚した。
そうっと、雪に触ってみる。
「現実か…」
ポカンとしている斉川に、雪は嬉しく無かったのかと、心配になり、
「えっと…和希さん、僕着替えてきますね! 」
「こら、どこへ行く! まだ堪能中だ! 」
ガシッと後ろから雪を抱きしめた。
「か、和希さん? よ、喜んで無かったから、着替えようかと…」
「誰が喜んでないって? 余りにも可愛くて、幻を見たのか、放心してたんだ! 」
そう言って、雪の首筋にキスをした。
「こんな、可愛い雪をプレゼントしてくれるのか? 意外に雪は大胆だな」
斉川は嬉しそうに、キスを繰り返す。
「ンッ…こ、これは、さくらちゃんに相談したら、お兄ちゃんは絶対喜ぶからって…ンッ…」
斉川からの、キスの攻撃に真っ赤になりながら、雪は説明する。
「ほう? さくらが? あいつ、俺の事よく分かってるな! もちろん、喜んでるよっと! 」
「わっ! 和希さん? 」
急にお姫様抱っこをされて、ビックリする。
「さて、頂いたプレゼントだ。ちゃんと食べないとな! 」
「か、和希さん? 晩ご飯は? 」
「今日は先にデザートだ! 」
斉川はお姫様抱っこしたまま、雪を寝室に連れて行く。
寝室に入り、雪をそっとベッドにおろす。
雪の上にまたがる。
「こんな可愛いプレゼントを渡されちゃ、しっかりお礼しなきゃな! 」
ニヤリと笑い、自分の服を脱いでいく。
「もう…和希さん…エッチ…」
雪は恥ずかしそうに、横を向いた。
「雪、こっちを見ろ」
雪の頬に手を添え、自分の方に向け、優しくキスをする。
「恥ずかしがり屋の雪が、俺の為に頑張ってくれてるのが、嬉しんだ」
「雪、愛してるよ」
雪も恥ずかしそうに、
「僕も和希さんを愛してます」
その言葉に、斉川のスイッチは簡単に入る。
激しくキスをしながら、ゆっくりエプロンの紐を解いていく。
「アッ…ンッ…ハァ…」
激しいキスに一生懸命ついていく。
「雪…もっと、口あけろ」
「アッ…ンッ…ンッ…ファ…か…和希さん…ンッ…」
首筋、鎖骨とキスをしながら、片手で雪の乳首を転がす。
「ヤァ…ンッ…そこ…ヤァ…ンッ…」
「今日はいつも以上に感度がいいな? 」
斉川は雪の乳首を咥え、舌で転がしだした。
雪はビクッとのけぞり、斉川の頭を押さえる。
「アッ…ヤァ…激しく…ンッ…イヤ…」
斉川はお構い無しに、更に激しく舌を動かす。
「アッ…アッ…ンッ…ッ…」
雪の乳首を転がしながら、片手で雪のを、触る。
「ンンッ!…ヤァ…アッ…アッ…」
余りの快感に、声が我慢出来ず大きくなる。
慌てて、自分の手で口を塞ぐ雪に、
「雪、手をどけろ。もっと声を聞かせてくれ」
雪の手を外し、キスをしながら、更に動かしていく。
「アッ…ンッ…フッ…ンッ…」
「俺も今日は余裕がないな…」
腰だけにエプロンが残されている雪の姿は、あまりにもエロく、斉川の余裕を壊していく。
斉川は雪のおしりに、指を滑らせる。
「んっ? 雪…お前…もしかして…」
指を入れながら、違和感に気づく。
「アッ…ンッ…か…和希さんが…ンッ…スムーズに…ンッ…と思って…ンッ…自分で…」
恥ずかしそうに雪が、説明する。
「お前…こんな…クソッ! 煽るな! 」
斉川の残り少ない理性は、崩れ落ち。雪をうつ伏せにさせる。
「少し、痛いかもしれないが…すまん」
そう言って、自分のを押し当てる。
「アアッ…ンッ…だ、大丈夫です…アッ…アッ…ンッ…」
雪の声に、加減を押さえられない斉川は、いつもより激しく腰を動かす。
「雪…すまん…ッ…」
「アッ…アッ…ンッ…平気…ンッ…です…アッ…」
「アッ…か…和希…さん…ンッ…お誕生日…おめでとうございます…アッ…」
この状況でも祝いの言葉を言う雪に、
「雪…すまん…限界だ! 」
そう言って、斉川はいつもより早く果ててしまった。
「ハァ…ハァ…ハァ…」
斉川は雪の上に倒れ込んだ。
「和希さん、大丈夫ですか? 」
「すまん、寝不足が続いてたから、体力が…ハァ…ハァ…」
「そんな…無理しなくても…」
「無理もするさ! こんな可愛い恋人がプレゼントを用意してくれたんだから! 」
チュッと雪のおでこにキスをする。
「さて、晩ご飯食べるか! 」
「はい! 」
「食べたら、もう1回雪を食べさせてくれ」
「もう、和希さんったら…疲れてるから、寝て下さい! 」
「じゃあ、明日またエプロン着けてくれるか? 」
「えっ? 嫌ですよ! こんな恥ずかしい事は、1年に1回で充分です! 」
「ほう? じゃあ来年の俺の誕生日にはやってくれるんだな? 」
「あっ…か、考えときます…」
(もう! 死ぬほど恥ずかしかったのに!
またする自信ないよ…)
雪は、今から来年の心配をしだした。
「冗談だ、さっ食べよ」
「はい」
2人は雪が作ってくれたカレーを、食べ始めた。
--------おしまい--------
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