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第37話※
最近の会話では、雑談の中で「父親に成績が下がったんじゃないかと怒られた」なんて笑いながら言ってくる始末だし。
うーん……慧を独占できるのは毎回多幸感に包まれた時間だけど……慧に執着している俺が関係を完全に断ち切るという可能性は、まだ考えられない。
考えたくもない……けれど、現実問題として、いずれは……。
じゃあやはり、徐々に頻度を減らしていくことを検討するのは、無きにしも非ず……か。
「んふっ、んんぅ〜〜ッ♡ 口マンの中、悠太のでいっぱい♡ 幸せすぎてっ、立派すぎてっ、しゃぶってるだけで……オマンコ挿れて欲しくなっちゃうぅ……♡」
「今日は駄目」
「んうぅっ……じゃあ、いつなら良いっ?」
「そりゃ、俺がヤりたくなったらでしょ。まあ気長に待ってよ」
「そ、そっか……ケツマンオナニーしていつでも迎え入れられるように準備しておくね……」
別に良いけど……そこまでしろなんて一言も言ってない。
経験のせいか、催眠が深くなっているのか、何だか慧がどんどん過激になっていってる気がする。
「あっ、ハァッ、慧の口マンコ良すぎっ、上も下もたまんねぇとかマジすげぇっ! 最高っ……!」
「んんっ、悠太が気持ち良いと僕も嬉しいっ♡ もっと褒めてっ♡」
「それくらいお安いご用だよ……! っく、慧、こんな真面目にエロいご奉仕してくれて偉すぎ……! なぁ……俺らこれからも、お互い良い関係でいような」
良い関係……お互いの認識ではセフレってことだ。
なんだか最近はそれも、慧の様子を見ているとそれ以上になりたいような……もう辞めたいような気はする。
長年抱え続けて来た夢が簡単に叶ってしまった時、わがままにもほどがあるけど、人は簡単にその気持ちが冷めるのもうんと短いのだなとこの身で思い知った。
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