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第11話 絶望オナニー※

 ピンポーンッ……♪  インターフォンの鳴る音に、ベッドに横たわっていた三井田はガバッと跳ね起きた。 (ミキッ――……?)  はやる思いで玄関ドアを開ける。  そこにいたのは、宅急便の配達員だった。 「ミイタワタルさんですね? お届けものです」 「は、はい……」  ずっしり重い荷物を受け取る。  茨城の実家からのいつもの仕送りセットだった。  部屋の隅に段ボール箱を置き、ベッドに横になる。  エアコンのファンの回る音が、ひとりぼっちの部屋にカラカラと響き渡る。  ――ミキが姿を消してから、一カ月が過ぎようとしていた。  あの日、三井田は、桐ケ谷たちに犯されるミキを隣の部屋から見ていた。  あられもない姿でハメられ続けるミキを、開けた窓の隙間からガン見しながら、ペニスをしごくのをやめることができなかった。 『アッ、あへぇッ♡ じゅっかいめアクメッ♡♡♡ イグゥゥッッッ♡♡♡』  線路とアパートのあいだの砂利に跳ね落ちる、ミキのイキ潮。 『ひゃっ! おっ、おちんぽっ! 二本挿しされてぇッ! ヘンタイドマゾ汁とまりまひぇんッ♡ おっ♡ おぉっ! イッ、イグッ♡ おほっ♡ ああっ♡♡♡』  ズチュッ、ズチュッ、とケツ襞がめくれあがる卑猥な音が聞こえる。 『うわー、ケツ穴すっげぇ拡がってる。これ、このまま閉じなくなるんじゃないっすか?』 『ふん。どーでもいい。NGナシの家畜奴隷をほしがってたヘンタイがいたからな。そいつに売りとばす予定だ』 『おっ、おまんこっ! イイッ♡ もっと! もっと奥までズコズコしてぇッッ♡♡♡』  ひっくり返ったミキの嬌声。 『あっ、はぁっんっ♡ おっぱいッ! そっ、そんなひっぱられたらぁっ! アッ! アァッ! じゅういっかいめアクメッ♡ きめるぅッ♡』  ……レースのパンティで目もとを覆われながらアクメ汁をまき散らすミキの痴態に、何回抜いたか覚えていない。   『あ、きったねー。ちんこにクソ付いてたわ』  ミキのナカからペニスを抜き取った男が舌打ちする。 『これだけヤりゃ、クソも下りてくんだろ』 『おい、ザーメンと一緒にクソ漏らすなよw』 『ウッ……! クッ! うっ、ぐぅっ……!』  二本目のペニスを抜き取られたミキの尻穴から、精液が、ブゴォッ! と噴き出す。  と同時に、ブッ! ブピィ~ッ! というねっとりした屁が出て、 『うわっ、ひっでー。マジでクソ漏らすんじゃねぇの、こいつ』  男たちはゲラゲラ笑う。  そのとき、桐ケ谷が、窓の外に身を乗り出していた三井田に目を向けた。 (あっ……)  慌てて目を逸らしたが――遅かった。 『……おい、イチジクとゴミ袋持ってこい』  三井田を睨んだまま、桐ケ谷が手下に命じる。  桐ケ谷は、45リットルのゴミ袋を手すりの下に括りつけ、 『ここでクソしろ。わかったな? ケツマンコ』  とミキに命じる。  手下ふたりが、三井田の部屋の方を向かせたミキの膝裏をつかんで脚を持ち上げる。  桐ケ谷が、ミキの尻穴にイチジク浣腸をズブッと嵌める。 『やっ、こっ、こんなところでっ……はっ、恥ずかひぃっ……♡』  野外排泄プレイにドM心を刺激されたミキが、イチジク浣腸のねじこまれるおまんこをヒクヒクさせる。  ひとつ、ふたつ、みっつ……浣腸の数が増えていくにつれ、プッ、プピィ~ッ! とみっともない屁がとまらない。 『あっ、あはぁっ♡ くっさいおならっ、ごめんなひゃいっ♡ もっ、うっ、うんちもでますぅっ……!』 『まだ出すな。あと3つは入れるぞ』 『そっ、そんなっ……いいかげんくるしっ……!』  ザーメンと浣腸液でぽっこり膨れ上がったミキのボテ腹をさすりながら、イチジクを入れていく桐ケ谷。  6つ入れ終わったタイミングで、 『よーし。大好きなカレシの前でクソひねり出せ』  目隠ししていたミキのパンティを剥ぎ取る。 『えっ……!?』  唖然とするミキの目に、隣の部屋の窓から身を乗り出す三井田の姿が映る。 『みっ、みいたっ……? なっ、なんっ――でっ……!?』  カーテンレールからロープで吊られた手首をギシギシしながら、身をくねらせ、けんめいに後ろを向こうとするミキ。  男たちは、その脚をつかんで三井田に向き直らせる。 『ほらほら。ちゃんと無様な脱糞姿見てもらえw』 『やっ、やぁっ……! やめッ……てぇっ……!』  大股開きのヒクつく尻穴から、ピューッ! とグリセリン混じりの腸液が飛び出す。 『いっ、いやっ……! 見ッ、見ないでッ、見ないでっ! みいたん……ッ!』 『みーたぁ~ん、ミキのうんこブリブリおまんこ見ないでぇ~♡』 『あっ、もううんこ洪水決壊しちゃった』  『うへっ、くっせー。マジ鼻死ぬわ、こいつのクソw』  手下たちの笑い声がコーラスのように響き渡る。  ブリュッ! ブリュリュリュッ! という派手な排泄音が、ミキの泣き声に重なる。  目の前を通過する電車。  手すりからぶら下がったゴミ袋が、ミキの便の重みで左右に揺れる。 『うっ……! うぅっ……! ウゥゥゥッ……!!! おっ、もっ……いっ、やっ……!』  真っ赤になった顔を涙で濡らすミキから目を逸らした三井田は、窓をピシャっと勢いよく閉めた。  疼きっぱなしのペニス。  ベッドにうずくまり、布団を頭から被って両手で耳を塞ぐ。  ミキの涙が、ずっと頭のなかから離れない。  ……その日から、ミキは姿を消した。  三井田は、新宿や渋谷などありとあらゆる繁華街を探して回った。  だが、連絡先も本名も何ひとつわからない。  一枚の写真すら撮っていなかった少年のゆくえなどわかるはずもなかった。  夏が終わり、秋になり――ミキの部屋には、新しい少女が入居した。  おそらく桐ケ谷が、拾ってきた家出少女をその部屋に住まわせているのだろう。  トロンとした目の――ドラック中毒らしき少女に廊下で会ったとき、三井田は思いきってミキを知らないかと聞いてみた。 「はぁ? なに? キショいんだけど、アンタ」  鼻で笑われて終わった。  もう一生ミキに会えないのかもしれない。  絶望していた三井田のもとをミキが訪ねてきたのは、その年のクリスマスだった。

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