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第12話 聖なる夜の淫夢①※
その年のクリスマスイヴ。
ガンッ! ガンッ! と荒々しく玄関ドアを蹴る音に、勉強していた三井田は、ビクッと跳ね上がった。
防犯用に買っておいた野球のバットを押し入れの奥から引っぱり取り出し、玄関に向かう。
小さな覗き窓から外を見ると――玄関の外にミキが立っていた。
(…………えっ……!?)
信じられぬ思いでバットを足もとに転がし、ドアを開ける。
白いフェイクファーのロングコートを身に着けたミキ。
肩先まで伸びた髪はボサボサに乱れ、以前のような艶はない。
目の下にできた、何度も殴られたような黒い痣。
牛の鼻輪のような鼻のリングピアス。
生気を失い、トロンとしたうつろな瞳。
「ミ……ミキ……!?」
変わり果てたその容貌にことばを失う。
「ど……どうして――――」
「――そいつの飼い主は敬虔 なクリスチャンでな」
声がしたほうをはっと見る。
サングラスに白いスーツ姿の桐ケ谷。
「クリスマスは赦 しのときなんだと」
桐ケ谷の後ろに立っているのは、いつもの手下ふたり。
「たったひとつだけ望みを叶えてやるとそいつに聞いたら、おまえに会いたいと言った。だからこうして会いに来てやったんだ」
桐ケ谷が、スーツの胸ポケットから小さなリモコンを取り出し、スイッチを押す。
とたん、目の前のミキが、「おっ! ほっ……! あぁっ……んっ♡」と腰を揺らしはじめる。
「ハイ! ドスケベスイッチ入りましたぁ~」
と手下。
ミキの前に立った桐ケ谷が、足首まで覆うロングコートの腰紐をほどき、コートの下に手を入れる。
コートの前がはだけ、三点リードにつながれたミキの裸身があらわになる。
「ひっ! イィッ!」
「何してる。とっとと歩け、ブタァッ!」
乳首とチンポにつながれた三点リードの鎖を引かれたミキは、手を頭の後ろで組み、よたよたと歩き出す。
黒いニーハイブーツのまま、三井田の部屋の中に引きずりこまれ、
「あっ! あひっ! いっ! いだいっ! おちんぽとメス牛乳首ッ! ちぎれちゃいますぅっ!」
と泣きわめきながら、部屋を一周する。
ブブブブッ! というアナルプラグのバイブ音が、ミキの尻穴から聞こえる。
針のようなニードルピアスが縦にぶっ刺さったミキの乳首。
三点リードにつながったリングピアスには、牛の首に取り付けるカウベルのような金色の鈴が取り付けられている。
チンポの皮も、サオに沿って装着された色とりどりのボディピアスで伸びきっており、亀頭には鋭利な針のニードルピアスが貫通していた。
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