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★第13話 練習?
シャワーから戻り、ベッドに座ってキスをする。
ハルマの香水の匂いが鼻をくすぐる。
キスはもう慣れたものだ。
タツオミとはできなくて、ハルマとはできる。
ハルマの小さい顔、可愛い唇、いやらしい舌。
今更ながら、好みなのだ。
ハルマの首筋にキスをして舐める。
服の中に手を入れて、乳首にそっと触れる。
「あ……っ。」
少しハルマの腰が動く。
いつものように、ハルマの下半身は硬くなってきている。
「服……脱ごうか……。」
「うん……。」
全裸でしたことはない。
お互い脱ぐとすごく恥ずかしい。
でもここで正気になったら大変だ。
俺はハルマの乳首を吸いながら、あれを軽くしごいてあげる。
「あっ!ん……!」
ハルマは刺激に声をあげるが、いつもよりは大人しい気がする。
ハルマも緊張しているかもしれない。
「指……入れてみるよ。」
「うん……。」
ローションをつけて、触ってみる。
ハルマの息は荒かったが、まだ落ち着いている。
徐々に指が入っていく。
ハルマはじっとしている。
痛そうには見えない。
それにはホッとした。
もう一本指を増やす。
なんとかなりそうだ。
静かに出し入れする。
喘ぐのかな、と思ったら、そうでもない。
「……もっと、奥まで大丈夫だよ……。」
「わ、わかった……。」
グッと奥まで入れた。
「あっ……!」
よくわからないまま、指を動かす。
「あ、ああっ……!」
こんな感じがいいらしい。
動かしたり、出し入れすると、ハルマの腰も合わせて動く。
「い……入れて欲しい……。」
「わかった……。」
そっと抜いて、自分の準備をする。
自分のは大きめなのだが、大丈夫なんだろうか。
自分のがハルマのそこに当たると、ハルマがビクッとなって、少し膝を閉めた。
ハルマの膝を手で広げる。
すごく恥ずかしそうにしているが、それもまたこちらをその気にさせる。
もう一度、先っぽをそこに当てる。
自分も興奮してきた。相手はハルマとはいえ、俺も童貞卒業だ。
「辞めて欲しかったら、言ってね……。」
「うん……。」
グッと入れていく。
最初は抵抗があって、声に出さずともハルマは耐えていたようだが、少し奥の方まで行くと、スムーズになってきた。
温かくて、締めつけられて、気持ちいい。
「あ……。」
ハルマが小さく声を出した。
ゆっくり抜く。
「んあっ……!」
ハルマもいい感じだ。
俺も、ヤバい。
少しずつ、出し入れする。
「あっ!あっ!」
ハルマも気持ち良さそうに喘いできて、安心と快楽で俺の中の何かが切れた。
「やっ!ああっ!!あんっ!!」
激しく腰を振った。
腰を振る度、ハルマが快感の悲鳴をあげる。
「ああっ!リョウスケっ!はぁんっ!」
快感で頭が真っ白になる。
「リョウスケ……!好き……っ!あんっ!好きだよっ!」
ハルマがとろけた顔をして言ってきた。
「俺も……!」
ハルマの口にキスをする。
お互い興奮の唾液でぬるぬるになった唇を吸い合う。
「イキそう……!」
ハルマの腰を掴んで、最後に深く突いた。
「ん!あっ……!」
ゴムをしているとは言え、ハルマの中で出した。
ハルマは荒い息をしながら、うっとりした目でこっちを見ている。
「み、見ないで。恥ずかしいから……。」
何を今更、だけど、恥ずかしい。
「……気持ち良かった……?」
ハルマから聞かれた。
「すげぇ、気持ち良かったよ……。」
汗びっしょりだ。
ハルマから抜いて、ベッドの上に座り、ティッシュで拭く。
「……痛くなかった……?」
「最初はちょっと痛かったけど……リョウスケのが入ってくると思うと嬉しくて……。」
「………………。」
朦朧としていた意識の中で、思い出してきた。
そういえば、ヤッてる最中に、ハルマから"好き"って言われた気がする。
やっぱり、ハルマは俺のことが好きなんだ。
ハルマが後ろから抱きついてきて、肩にキスをしてくる。
「横になろうか……。」
二人でベッドに入る。
ハルマがくっついてきた。
頭をなでてやる。
眠くなってきた。
本当は、これから付き合うかどうか、ちゃんと決めなきゃいけないのに、強烈な眠気に勝てない。
ハルマのいい匂いと、汗のにおいに包まれながら眠った。
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